「まん延防止」の前倒し解除を受け会見を開く座喜味市長 =市役所2階大ホール

座喜味市長 「対策継続し再拡大防止」

 座喜味一幸市長は7日、宮古島市に適用されていた「まん延防止措置」が同日付けで前倒し解除されたことを受け市役所で会見を開き、市民や医療従事者の協力に感謝するとともに、感染再拡大を防ぐため対策徹底の継続を呼び掛けた。当初20日までだった宮古地方の措置は県内で唯一前倒し解除されたものの、市内では連日2桁台の新規陽性者が確認されている。

 市民から「解除は時期尚早ではないか」といった声が上がっていることに市長は「様々な意見があることは承知している」としながらも「数値基準に基づいた専門家の判断は重たい。また、宮古はPCR検査やワクチン接種体制が非常にしっかりしている。再拡大を防ぎながら当たり前の生活・経済を取り戻していくことに、理解と協力を願いたい」と述べた。
 具体的な感染対策として▽旧十六日祭で「体調不良時は参加しない・させない」の徹底▽会食は4人以下・2時間以内▽不要不急の渡航自粛と事前のPCR検査―を呼び掛けている。
 ワクチン接種から6カ月が経過した市民2万520人のうち、40%が接種を終えたという。早期の集団免疫獲得のため3月に実施予定だった集団接種を2月に前倒ししたが、予約には空きがある状況。市長は「接種券が届き次第早めの接種を願いたい」と求めた。
 学校での部活動は再開し、図書館や体育館などの利用制限は解除される。「感染拡大で再び『まん延防止』が出されることのないよう、市民の皆様には引き続き感染対策に協力してほしい」と強調した。

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