新型コロナ 人口比500人迫り深刻化

【那覇支局】県は7日、宮古島市で新たに110人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。累計患者は2169人。6日の68人を大きく上回る感染者が確認され、2日連続で過去最高を更新すると共に、初めて百人台の新規感染者数となった。県内では新たに1414人の感染が確認された。県内も2日連続で過去最高を更新し、初めて千人台の感染を確認した。県内の累計患者数は5万4138人となり、新たなクラスター(感染者集団)も市内の事業所を含めて5例報告された。

 市内患者は10歳未満から90歳以上までの男女110人となっており、年齢別では20代の52人が最多で、30代22人と50代8人が続いている。30代までの若年層で全体の75%を占めるなど県の感染と同じように若い人に感染が広がっている。推定感染経路も90人が調査中となっており、80%の感染者の経路が分かっていない。職業別では建設業10人が最多で公務員9人、学生と会社員の7人が続き、医療従事者で3人確認されている。
 市の入院中は宮古病院10人(中等症4人、軽症5人、無症状1人)、宿泊施設療養中45人、自宅療養中109人、入院調整中118人。人口10万人当たりの新規感染者は、497.94人となった。市の累計患者は2169人。
 県の糸数公医療技監は「宮古病院では現在22床を確保している。要請して1週間程度で全てをコロナ対応に変えていければ最大66床に広げられるが欠勤者の動向次第だ」と入院体制を説明した。その上で「忘年会などの会食が行われて、多くの人が参加したことが原因だと聞いている。加えてオミクロン株の感染力の影響が考えられる。幸い宮古島市は3回目のワクチン接種が進んでいるので、効果に期待したい」と話した。
 県内患者は10歳未満から90歳以上の男女。年代別では20代の745人を中心に30代までで全体の79%を占め、若年層を中心に感染が拡大している。推定感染経路では家庭内205人、友人.知人128人、飲食66人、職場内32人、その他23人、施設内6人が判明しているが、残る954人は調査中となっている。
 県内の直近1週間で人口10万人当たり234.06人となっており、200人を超えた。県の警戒レベル判断指標ではレベル4(非常事態)まで悪化した。病床使用率(28.9%)、重症者用病床使用率(23.3%)はレベル2の20%超となっている。
 クラスターは宮古島市の事業所で20代から30代の男女12人が確認された。家族を含めての会食をきっかけに感染が広がり、昨年の12月28日から1月2日に感染した。他には那覇市の接待を伴う飲食店で8人、浦添市の2つの保育施設で9人と10人、南部保健所管内の事業所で26人がそれぞれ感染した。累計は452例。

関連記事一覧