賞状を伝達された(左から)友利さん、下地さん、久貝さん、小川さん =未来創造センター多目的ホール

下地さんら県文化協会賞 しまくとぅば普及で小川さん

 県内で地域文化の振興に多大な貢献をした個人・団体に授与される2021年度県文化協会賞の伝達式が25日、市未来創造センター多目的ホールで行われ、功労賞の下地昭五郎さん、奨励賞の久貝弥嗣さん、団体賞の琉球國祭り太鼓宮古支部に市文化協会から賞状が手渡された。また県文化スポーツ部の21年度県しまくとぅば普及功労者表彰を受賞した小川榮子さんにも賞状が贈られた。

 伝達式で同協会の饒平名和枝会長は「地域文化の振興に貢献し、多彩な文化が放つ豊かさや魅力を発信し続けている皆さんの功績が評価されて輝かしい受賞となった。市文化協としても文化の力で地域の人を元気づけ、さらなる文化振興に努めたい」とあいさつ。
 下地さんは宮古フロイデ合唱団の団長を務め、宮古島文学賞に創設時から深く関わったことなどが評価された。「過分な表彰に面映ゆい思い。今後も長生きして社会に貢献したい」と感想を話した。
 久貝さんは宮古郷土史研究会員として史跡巡りや郷土史講座の講師を務めて市民の歴史への理解を深め、考古学の研究に取り組んでいることなどが評価。「郷土史研究会が大きな支えになっている。宮古の歴史について今後も調査研究を進めていきたい」と述べた。
 琉球國祭り太鼓は今年設立25周年を迎え、長年にわたってエイサー文化を島に根付かせた功績が認められた。友利優香支部長は「多くの人に支えられてきたことに感謝している。25年間受け継がれてきたことを大事にし、地域の人たちの期待に応えていきたい」と話した。
 小川さんは西原コーラスゆりの会の世話役や指導を務め、会員とともに古謡を掘り起し、童謡や歌謡曲を方言に変えるなどの活動が評価された。「ゆりの会や西辺小・中学校の児童生徒、先生、私たちの活動を応援してくれた皆さんに感謝したい」と喜びを語った。

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