PCR検査助成と年末年始感染防止対策を発表する座喜味市長 =市役所ホール

宮古島市、独自にPCR検査助成

 宮古島市は新型コロナウイルス感染症対策で、25日から独自にPCR検査助成を実施する。24日、座喜味一幸市長が発表した。1回当たり2千円を上限に一人2回まで利用できる。検査は市内で民間と診療所各3カ所で実施しており、現在は県補助で2000~3500円で受検でき、うち民間2カ所は市分を合わせると無料となる。市長は助成の活用とともに、年末年始で大勢の集会が増えることや、帰省や観光での往来に警戒を呼び掛けた。

 会見で座喜味市長は、市内での感染者が確認されない状況が続き落ち着いた状況とする一方、沖縄で感染力が強いとされる「オミクロン株」の感染拡大の兆候が見られ、「人の流れが活発になる年末年始が心配される」と述べた。
 この上で来島や島外への渡航、忘新年会や成人祝いなどでの集会に際し、事前の健康観察、ワクチン接種及びPCR検査等による陰性を確認するよう求めた。PCR検査は症状がある場合や濃厚接触者など保健所が指示する場合は医療機関などで原則無料となるが、希望者には県助成でも自己負担が生じている。
 市は2千円の助成を25日から来年3月31日まで実施する方針で、1カ月当たり2千人、3カ月間で6千人を見込んでおり、財源は予備費を充てる。希望者は市が契約した島内の検査機関で助成申請書を提出すれば受検できる。ワクチン接種対象外の12歳以下は県助成で2月6日まで無料検査できる。独自助成は国や県の動向で変更する可能性があるという。
 座喜味市長は検査結果が判明するまで、人との接触を避け、感染対策を徹底するとともに、陰性でもマスク着用、手指消毒の徹底、密を避ける行動を訴えた。また、体調が悪い時は外出を控え、年末年始で医療機関が混雑するとし、症状がある人は県コールセンターへの受診相談を求めた。
 PCR検査機関は次の通り。カッコ内は検査場所、自己負担の順。
 沖縄PCR検査センター(宮古・下地島空港、1000円)▽コロナ検査センター(平良下里のリッコジェラート2階、0円)▽宮古島PCR検査センター・高輪アイランドクリニック提携(平良西原の旧真喜屋精神科敷地内、0円)▽沖縄民間ピーシーアール検査機構(奥平産婦人科・下地診療所・きしもと内科、1500円)

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