県立宮古病院でのPCR検査で道路で待機する車両が続いた=27日午前、平良西里の市道

新型コロナ、宮古島市最多35人確認

 沖縄県は27日、宮古島市で1日当たり過去最多となる35人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。26日の34人、27日の33人に続いて3日連続して30人台。3日間で100人を超え感染状況は深刻さを増している。新規確認は17日連続。療養者は全体で161人と前日から26人増加した。内訳は入院中が宮古病院44人(中等症28人、軽症15人、無症状1人)、民間医療機関10人(中等症2人、軽症8人)、宿泊施設療養中20人、自宅療養中20人、高齢者などの施設療養中24人。待機中の入院調整中は43人。県は同日までに市内で宿泊施設(ホテル)1カ所を新たに確保した。

 県によると宮古島市の直近1週間当たりの新規感染者数は、28日までの発表日ベースで141人となり、10万人当たりは258・12人となった。27日までの確定日ベースは236・16人で、県の39・88人の5・9倍、東京の54・34人の4・5倍となった。
 28日に新規陽性が確認されたのは、男性16人、女性18人。年代別は40代が男性7人と女性1人、50代が女性7人、30代が男女各2人、90代が女性4人、20代が男性1人と女性、10代と60代、80代は男女各1人、70代が男性2人。このほか性別年齢確認中1人。職業は施設職員6人、接客業1人、確認中28人。宮古島市によると累計は375人。男性193人、女性179人、非公表2人、確認中1人。
 県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、インターネットの説明で引き続き宮古病院で病床拡大を調整しているほか、宿泊施設増加で今後の感染者増に対応する意向を示した。沖縄本島からの応援は現在、医師3人を調整しているほか、県立病院と看護師協会のナースセンターで18~20人をローテーションで派遣することを明らかにした。
 患者の濃厚接触者が増えている状況で、宮古病院で連日のようにドライブスルー方式でPCR検査を進めるなど対応。27日も約150人を検査したほか、引き続き院内での検査を進めているという。検査は濃厚接触者がほとんどで、感染経路を判明しやすいとし、今後の状況には「施設以外の患者が減ることを期待している」と述べた。

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