個人戦重量級決勝、 残り時間わずかで逆転し2連覇を決めた川上(上)=下地サニツ浜公園

全宮古角力大会、タイセイ塾が団体初V

 観光ホテルセイルイン宮古島杯第3回全宮古角力大会(主催・県角力協会宮古支部)が1日、下地与那覇のサニツ浜公園内の土俵で行われた。団体戦はタイセイ塾が初優勝。個人戦は重量級の川上真吾(下地角力会)が逆転で二連覇、軽量級は宮国哲次(上野角力会)が初の栄冠に輝いた。今回は初めて一般と中学で女子部門も行われ、競技の幅を広げた。


 団体戦、タイセイ塾は準決勝で強豪の下地角力会Aを接戦で破り、決勝は重量級を揃えたサンライスポーツと対戦。先鋒の佐和田が落ち着いた試合運びで勝ち、続く中堅、大将も勢いに乗って3│0で優勝を決めた。チーム代表の浜川泰成は「ケガをしたメンバーもいたが補強選手の活躍に助けられた。ベテランと若手が良いバランスで勝てた」と喜び、「年々大会への参加者も増えて非常に良い。今後も盛り上げたい」と感想を語った。
 重量級決勝は川上と先月の学区対抗で優勝した宮国明彦が対戦。宮国が返し技で先手を取ると、川上も意地を見せて残り20秒で1本返して同点。試合終了間際に技を決め、逆転で2連覇を達成した。川上は「きつかった。(同点の1本は)負けるよりは攻めようと思い切りやった」と振り返った。年々増える参加者に「ずっと底辺拡大に努めてきた。若手の手本になるようになりたい。みんな大会に出て経験を積み技術を向上させてほしい。本島の大会にも出て勉強してほしい」と話した。
 軽量級の宮国は同大会2回目の出場で優勝。「練習の成果が出た。落ち着いて出来たと思う。角力は相手を投げたときの感触が魅力。まだ強い人がたくさんいるのでもっと頑張りたい」と抱負を述べた。


 結果は次の通り。
【団体】①タイセイ塾②サンライスポーツ③下地角力会A【個人】重量級①川上真吾②宮国明彦③川満賢一▽軽量級①宮国哲次②池間大輔③与儀勉▽一般女子①渡口美咲②豊見山緑③大城玲子▽小学1・2年①狩俣智秀②津嘉山妃香③下地星慈▽同3・4年①川満克己②渡久山螢斗③川満梨央▽同5・6年①下地駿祐②松川亮也③渡久山そうた▽中学男子①下地祐平②上地真之介③上原拓海▽同女子①具志堅智花②前里りな③仲間良花

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