下地中学校そばの交差点では、破損した道路標識の撤去作業が行われた
=国道390号、下地洲鎌
台風11号 宮古島地方36時間暴風
大型で強い台風11号は3日午後11時ごろ、多良間島の南東約10㌔、宮古島の西南西約60㌔に最接近した。4日にかけて暴風が吹き荒れ、大雨となり、沿岸の海域では猛烈なしけとなった。台風の動きが遅く暴風警報は3日午前4時39分から4日午後4時28分まで約36時間続いた。鏡原で最大瞬間風速40・1㍍(南南西、4日午前8時8分)、城辺では降り始めからの降水量(1日午前零時~5日午後4時)に332・0㍉観測された。
台風11号は沖縄の南を西へ進み、1日には宮古島南の海上を南南西へ進んで南下し、2日から北上して3日から4日にかけて先島諸島に接近し、その後は東シナ海を北上して遠ざかった。4日午後3時には久米島の西北西約220㌔を1時間に約15㌔の速さで北に進んだと見られている。中心の気圧は945ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45㍍、最大瞬間風速は60㍍。
宮古島地方気象台では3日に暴風、波浪、高潮警報を発表。4日は台風南側の雨雲が強まって大雨となり、午後2時49分から5日午前7時7分まで大雨警報を発表し、住民に警戒を呼び掛けた。
各地の最大瞬間風速は平良下里が36・2㍍(南南西、4日午前7時58分)、下地島空港36・0㍍(南東、3日午後11時20分)、多良間空港35・0㍍(南西、4日午前1時3分)が観測された。
また降り始めからの降水量は鏡原300・5㍉、平良下里285・5㍉、下地島242・5㍉、多良間仲筋232・5㍉。1時間当たりの降水量では城辺で57・5㍉の非常に激しい雨、下地島で33・0㍉、平良下里と鏡原で31・5㍉の激しい雨が降った。
沿岸の海域ではうねりを伴いしけており、波の高い状態は7日にかけて続くと見込まれるため注意を呼び掛けている。