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戦後80年を迎えて可視化される「慰霊碑」の老朽化問題

愛知県蒲郡市の蒲郡市中央公園にある「戦没者慰霊平和塔」が本年度中に取り壊されることがわかった。

蒲郡市戦没者慰霊平和塔は建築家の黒川紀章がデザインした高さ20メートルの慰霊塔で、合掌する両手をイメージしたタワー型のデザインとして有名であった。

平和塔の建立は1977年であり既に老朽化がはじまっており、外壁の一部が崩れ落ち、近年では塔近くへの立ち入りが禁止されるなど安全面に問題があった。

今後、蒲郡市では地域住民への説明会を開催し、平和塔に込められた思いなどをどのように継承していくのか決めていくという。

このように平和塔や慰霊碑が撤去される背景には第二次世界大戦終戦から80年が経過し、戦争を直接知る世代が少なくなったほか、遺族の高齢化や建物としての寿命など様々な問題があるようだ。

特に海沿いなど潮風が当たる箇所に建てられた塔は老朽化が激しいようで、鹿児島県大島郡の徳之島に建立された戦艦大和慰霊塔は鉄筋腐食などの影響で倒壊の危険があることから一時的に立ち入りが禁止となっていた。

なお、戦艦大和慰霊塔は2024年にふるさと納税やクラウドファンディングを利用した寄付金などを活用し、総工費約8700万円で修復されているが、当然全ての慰霊塔および慰霊碑が潤沢な予算をかけて修復ができるわけではない。

日本全国には1万基を超える戦没者慰霊碑が存在するとされており、そのほとんどは民間が設立したものである。管理は市町村が協力しメンテナンスされている碑もあれば、人気(ひとけ)のない場所に放置されてしまったものまで様々であるため、全体を把握するのは困難である。

だが、終戦から100年が見えつつある今、「慰霊」の在り方もアップデートしていく必要があるかもしれない。

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