多良間の拳、九州・全国へ 県高校総体空手道 美里雫(浦添3年)が個人・団体で上位入賞、インターハイ切符掴む
第70回沖縄県高等学校総合体育大会(県高体連など主催)の空手道競技がこのほど豊見城市の沖縄空手会館で行われ、多良間中学校出身で浦添高校3年の美里雫(みさと・しずく)が素晴らしい結果を残した。持ち前の鋭い技と強い精神力を武器に激戦を勝ち抜き、見事に九州大会および全国高校総合体育大会(インターハイ)への出場権を獲得。郷土が生んだ実力派空手家の快挙に、地元や関係者からは大きな歓声と期待が寄せられている。
県高等学校総合体育大会の空手道競技は5月30日から6月2日にかけて実施。台風の影響で1日順延となったものの、美里擁する浦添高女子空手道部は、今大会で「40年連続全国大会出場」という偉大な記録と、それに伴う凄まじいプレッシャーと戦っていた。並大抵ではない不安の中、部員一丸となって激戦を勝ち抜き、団体組手で優勝。美里自身も個人組手で3位に入賞した。
美里はこれまでにも全国公立高校大会での団体優勝に貢献するなど、浦添高の主力として目覚ましい活躍を遂げてきた。今大会でもその実力を遺憾なく発揮し、上位入賞を果たして念願の切符を掴み取った。
大舞台への切符を手にした美里は、大会を振り返り「女子団体組手で優勝できたことが一番うれしい。周りからのプレッシャーや、不安がすごかったが、それをみんなで超えれたという達成感でいっぱい」と、仲間と共に重圧を乗り越えた喜びを爆発させた。一方で、3位となった個人戦については「悔しさを忘れずに、九州で上位を目指す」と、さらなる高みを見据えて気を引き締める。
最後の大舞台へ向けては、郷土への強い想いを吐露。「いつも遠くから応援してくれるお父さんをはじめ、オジイオバア、それに多良間島の皆さん、支えてくれる周囲の方々に良い報告ができて本当にうれしい。九州、全国大会ではさらに高いレベルの戦いになるが、自分の空手を信じて、攻めの姿勢を崩さずに一戦一戦を全力で戦い抜きたい」と、次なる頂点へ向けて力強く決意を語った。
地元の関係者は「離島から本島へ進学し、厳しい稽古を重ねて全国への切符を勝ち取ったことは、多良間や宮古全体のジュニア選手たちにとっても大きな励みと刺激になる。本番でも臆することなく、日頃の成果を存分に発揮してほしい」と熱いエールを送っている。
全日本空手道連盟によると、インターハイの空手道競技は、8月7日から9日の日程で兵庫県姫路市の兵庫県立武道館にて開催されるとのこと。


