マルエツは連携終了、ファミリーマートは楽天にシフト じわじわ縮小する「Vポイント経済圏」
関東で展開するスーパーマーケットの「マルエツ」で実施してきたVポイントとの連携サービスが、6月30日で終了した。イオン系列のスーパーでもあるマルエツは、WAON POINTなどのイオン関連サービスとの連携を強化していく予定だ。
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マルエツとVポイントの連携は、「Tポイント」時代の2012年11月から始まった。「マルエツポイントカード」の代わりとも言える形で導入されたが、翌年には475ポイントを500円のお買い物券と交換できるサービスを開始。マルエツユーザーのVポイント利用を後押しするような施策も打ち出した。
風向きが変わったのは2025年7月から。マルエツにおけるWAON POINTの導入が始まると、特典の曜日でポイントが3倍になるなどのサービスを、Vポイントのみ終了させた。その後、Vポイントとの連携が終わるとの告知が、店内の各地に張り出されるなどした。当初、「Vポイントは6月30日(火)でサービス終了します」と告知していたため、Vポイントそのものが終了すると勘違いした客もいたが、ある時期を境に「マルエツ店舗でのVポイントサービス終了のお知らせ」に改められた。
Vポイントの扱いが変わったのはマルエツだけではない。大手コンビニチェーンのファミリーマートでも、他のポイントサービスを優先するような動きを見せている。
7月1日から始まったのは、楽天ポイントとの連携強化だ。条件を達成するとポイント還元率が上がる「スーパーポイントアッププログラム」の対象店になったのだ。楽天が展開する各種サービスを利用することで、ポイントの倍率が増えていく仕組みだったが、楽天ポイントカードを提示して1カ月に3000円以上の買い物をすることで、付与されるポイントの倍率が上乗せされるという。
ファミリーマートは、2007年11月からTポイントのサービスを導入。以来、テレビCMでも店頭でも、Tポイント・Vポイントの連携を強くアピールしてきた。独自決済サービス「ファミペイ」が始まっても、他社の決済サービスが始まっても、Vポイントの存在感は薄れることはなかった。しかし、現在都内の複数店舗では、楽天のサービスとの連携強化を周知するシールなどが貼られている。
他サービスとの連動も無くなる
各ポイントサービスに対応している店舗のことを指す言葉として、「楽天ポイント経済圏」「PayPayポイント経済圏」といったワードが存在する。ただ、「Vポイント経済圏」だけは特殊な動きをしているようにも見える。
マルエツと同じくイオングループでもある大手薬局チェーンのウエルシアグループは「WAON POINT中心のサービスに移行する」と2024年に発表。Vポイントの付与率が下がり、還元されるポイントを増やすキャンペーンも軒並み対象外になった。今年の3月31日には、nanacoポイントやスターバックスポイントなどへの移行サービスが終了している。
吉野家、食べログ、プロミス、紀伊國屋書店など、Vポイントはあらゆるサービスを横断して展開している。一方で、蜜月関係だったマルエツとの離別に続き、Tポイント普及の功労者とも言えるファミリーマートの楽天経済圏入り。数年後、この小さな動きが「Vポイントの転換点」として認識されるかもしれない。
文/池田聖人 内外タイムス編集部





