「無断生成AI」反対表明してた声優が自身のSNSで生成AIイラスト公開で波紋
アニメ「ケロロ軍曹」のギロロ伍長役などで知られる声優の中田譲治が10月31日、自身のX(旧Twitter)上で、生成AIを使って制作したイラストを公開し、波紋を広げている。
中田氏は当日がハロウィーンだったことから、Xに「Azrael or Treat?」とつづり、スケルトン・ウォリアー(骸骨の戦士)が鎧(よろい)をまとっている風のイラストを公開。背景にはジャック・オ・ランタン(かぼちゃのランタン)と満月が描かれ、何とも不気味なハロウィーンのイラストとなっている。
中田氏はこの投稿に返信する形で「made by AI」とつづり、イラストが生成AIで作った画像であることを明かしたのだ。
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このポストに対し、X上では「NO MORE 無断生成AIをアイコンに書きながら生成AIを使うの?」「自分の権利だけ守られたいって主張するタイプの方?」「声はだめだが、イラストはオッケーってのは流石にダブスタ」などという声が上がっている。
実は中田自身、2023年ごろから生成AIがクリエーターの仕事を侵食するのではないかという点に懸念を表明しており、Xで「早急な対策が必要じゃないかな」と指摘していた。
また、10月15日には約2600人の俳優・声優が加盟する協同組合「日本俳優連合」が生成AI技術から実演家の権利と尊厳を守るための「音声に関する生成AI利用ガイドライン」を策定し発表。その際のキャンペーン動画に中田自身も参加しているのだ。
さらに自身のXのアイコンにも、顔写真に「NOMORE無断生成AI」という文字が記載されている。
これまで「生成AI」について否定的な見解を繰り返し述べていたにもかかわらず、今回自身のXで生成AIで作ったイラストを投稿した行為に、矛盾を感じた人や「絵師の権利を侵害した」と感じた人も多かったようだ。
実際に、生成AIによって作られたすべてのイラストが権利を侵害しているわけではないものの、たとえば「ジブリ風に出力して」と指示した場合、本当にジブリ風タッチのイラストが出力されてしまうなどの問題がある。
声優の命ともいえる「声」が生成AIによって簡単に生み出されることも問題だが、これまで制作者が生み出してきた漫画やイラストなどの知的財産が、簡単にAIに学習されている現状についても議論の余地があることに変わりはない。






