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武部農水相に公選法違反疑惑 「農水相の呪い」は続くのか、問われる高市首相の任命責任

農林水産相の武部新氏に公職選挙法違反の疑いがあることが20日、週刊誌の報道で明らかになった。武部氏は、予算カット発言などが問題視され辞任した簗和生氏の後任として就任したばかりだ。

簗農相の続投で問われる大臣の進退 過去には辞任に追い込まれたケースも

「文春オンライン」(文藝春秋)の報道によれば、2024年、武部氏が代表を務める「自由民主党北海道第十二選挙区支部」は衆院選公示日に、選挙区内の紋別市にある海運会社から30万円の企業献金を受け取っていたという。同社は国の公共事業を受注しており、衆院選期間中に第十二支部に献金したことは公職選挙法違反に当たる疑いがあるとしている。

武部氏は21日に騒動について陳謝した。献金疑惑については、当時は承知していなかったという。同日、指摘されていた献金を返金し、政治資金収支報告書を訂正したことも明らかにした。

農水相の辞任は、これまで何度も繰り返されてきた。2007年には、松岡利勝氏に事務所の光熱費問題や「緑資源機構」の官製談合事件をめぐる問題が浮上。野党などから厳しい追及を受ける中、松岡氏は辞任する前に自らの命を絶ってしまった。

松岡氏の後任の赤城徳彦氏も実家の架空事務所費問題が明らかになり、2カ月で辞任。その後任の遠藤武彦氏も、自身が会長を務めていた農業共済組合の補助金不正受給問題により、わずか8日で辞任した。

近年では、2025年に江藤拓氏が「コメは買ったことがない」などと発言し、事実上の更迭となっている。ほかにも多くの農水相が辞任に追い込まれていることから、これまでも「農水相のポストは鬼門」「農水相の呪い」「また農水相か」などと言われている。

入閣や公認候補の起用前に、スキャンダルや問題がないかを調べるいわゆる「身体検査」が行われる。主に内閣官房内閣情報調査室(内調、現・国家情報局)や警察庁などが、過去の犯罪歴、政治資金や選挙運動の収支、メディアの報道歴などを調べるとされているが、大まかなものであって、簗前農水相の辞任の引き金となった地元会合での予算カット発言など、細かなところまでは“検査”が及ばないのが現状だ。

「文春オンライン」は21日に、同じ衆院選で運動員のカメラマンに報酬を支払ったという新たな疑惑も報じている。武部氏は疑惑について否定しているが、公職選挙法違反となれば高市早苗首相の任命責任が問われることになる。もし、武部農水相も続けて辞任となれば支持率の低下は必至で、政権も大きな打撃を受けることは免れないだろう。

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