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各地で多発するサルの人身被害 増加する3つの背景とは…

近年、全国各地の人里でクマの出没が相次ぎ、人身被害が報じられることも多いが、最近、目立ってきたのがサルによる被害のニュースだ。

岐阜県下呂市では8月ごろから複数の墓地で墓荒らしの被害が相次ぎ、9月だけで11件が確認された。当初、関係者や地域住民は人間の仕業ではないかと考え、警察も目を光らせていたが不審人物は見つからなかった。

そこで防犯カメラを設置すると、映っていたのはサルが墓石や花立てを倒したりする様子。警察は墓荒らしの被害5件については被害届を受理し、器物損壊事件として捜査していたが、サルの仕業と分かり届け出はすべて取り下げられたという。

クマに続き全国で野生のサルが凶暴化「子ネコを襲撃する個体も」

9月17日には神奈川県湯河原町で40代の男性がサルの群れに襲われけがをし、病院に救急搬送された。この地域で人がかみつかれたのは初めてだった。人気温泉地の湯河原周辺では、凶暴化したサルの群れによる人身被害が相次いでいて、地元住民も頭を悩ませている。湯河原に現れる群れは約20頭で構成された「T1群」と呼ばれ、2025年の1年間で生活・農作物などの被害報告は6054件に上っている。

また、愛知県岡崎市では2日夕から3日朝にかけ、60~80代の男性4人がサルに足をかまれて負傷。9月30日には大阪府高槻市の保育園近くの歩道で、園児がサルに足を引っかかれ、軽傷を負っている。

これ以外にもサルによる人身被害は多く報告されているが、そもそもサル被害が増加する背景には何があるのか。指摘されているポイントはいくつかある。以下3つ列挙した。

▼観光地での餌付けや畑などに放置された農作物、ゴミ箱の残飯などを食べ、人里の方が簡単に栄養価の高いエサを手に入れられるとサルが学習した。

▼過疎化、高齢化の影響で空き家が増えたため、サルが空き家を隠れ場所や寝床にするようになった。

▼人慣れしたサルが増え、クラクションや犬の鳴き声がしても、人が近づいても逃げなくなり、住宅街に平気で居座るようになった。

サルは他の害獣(シカやイノシシなど)に比べて学習能力が高く、手先も器用なうえ、群れで動くため対策が難しいという。クマの被害も深刻だが、サルのほうも今後さらに大きな問題になってくるかもしれない。

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