「VIVANT」爆破シーンの裏側 視聴者が気づかない映像革命、制作2週間がわずか3日に
TBS系日曜劇場「VIVANT」の爆破シーンで、CGではなく、生成AI技術が取り入れられていたことが報じられ、話題になっている。
生成AIが使われたのは、現在放送中の「VIVANT」シーズン2の初回放送。この回では、日本各地の病院が次々と爆破された際の監視カメラ映像を堺雅人演じる乃木憂助が確認するシーンがあったが、このうち2つの爆発映像にAIが使われたことが「日本経済新聞」の報道で明らかになった。
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「VIVANT」では、スタッフが静止画生成AI「Nano Banana」で炎などの素材を作り、それを動画生成AI「Veo 3」で動かしていたとのこと。制作時間は従来の技術であるVFX(Visual Effects)では2週間かかる作業が3日に短縮された。
一方、AIでは必ずしも自分の想定する映像が出てくるわけではない。TBSでAI活用をけん引しているイノベーション推進部・宮崎(崎は正しくはたつざき)慶太氏は8月28日に公開された「Forbes JAPAN」(リンクタイズ株式会社)のインタビューで、AIで何度も出力を繰り返し、使える部分を選びながら、炎の動きや画面へのなじみ方を整えていったこと、また最後にものをいうのは、やはりVFXの知識と経験だったと語っている。
CGやVFXの技術が確立される前は、たとえばこうした爆発の映像を撮影するためには実際に爆発を起こさなくてはならなかった。しかし、CGの技術により「本当の爆発」は不要となり、リスクがなくなったといえる。
さらに技術が進んだことで、これまでは長い時間かけて作られていたCGでの爆発をいまは生成AIが出せるように。しかし、紹介した通り、出力したそのままを使うわけではなく、選別したり、さらに映像を手作業で組み合わせることによって、短い時間とより少ない工数で迫力のある映像を作ることができるようになった。
なお、中国ではさらに踏み込んだ試みとして、人物や背景などをAIで生成したドラマ「後西遊記」がゴールデン帯で放送されている。同作は全30話、1話約40分の長編で、発注から放送まで約3カ月だったとのこと。初回放送では同時間帯視聴率1位を記録したことが報じられている。
2週にわたり放送休止となり、次回は10月4日に放送となる「VIVANT」。迫力のある映像が期待されるが、多くの視聴者は気づかないほど巧妙なAI生成の映像が今後も混ざってくるかもしれない。






