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大人会議で子どもの権利条例制定に向けて意見を交わす参加者ら =13日、市保健センター

子どもの権利守る条例へ 第4回市こどもまんなか市民会議 「生きている条例」議論

 「宮古島市子どもの権利と子育て支援に関する条例(仮称)」の制定に向けた第4回「市こどもまんなか市民会議」が13日、市保健センターで開かれた。午後の大人会議には約10人が参加し、家庭環境や地域社会に起因する具体的なケースを通し、子どもの権利が十分に守られない背景や、表面だけに捉われず背景にある社会構造へ切り込む熱心な意見が交わされた。

 冒頭で全体スケジュールの共有がされた後、参加者は「沖縄県こどもの権利条例」や「東京都世田谷区子どもの権利条例」「大阪府泉南市子どもの権利に関する条例」を踏まえた意見を述べ、これらの条例が制定を目指す宮古島市の条例に当てはめることができるかについても意見を交わした。
 グループワークでは▽お酒が入ると一変する家庭▽ひとり親・夜間就労家庭の小学1年生――などケースについてを議論。参加者らは、子どもが抱く「なんでかよ」という疑問に対し、段階的に課題を掘り下げるアプローチ手法を活用。「なぜ、こうしているんだろう?(こっちにも理由がある)」とするステップ1から、「どんな当たり前が隠れている?(普通はこうするもの)」のステップ2へと思考を巡らせた。
さらに、ステップ3で「本当は、どうできたらいい?(できるならこうしたい)」と理想の姿を描いた上で、ステップ4の「でも、それができないのはなぜ?(これが変わらないと難しい)」へと発展させ、問題の本質や障壁となっている要因について活発に意見を交わした。
 酒が一変させる家庭の事例では、普段は物静かだか酒が入ると(性格が)変わる父親のケースを説明。参加者からは「仕事や夫婦、子ども、お金のストレスなどがあるのではないか。自然と不安も抱えており、それを言語化できていない。相談ができていない、弱音を吐けていないなどがあり、アルコールが入ると一変するのではないか」との指摘があった。日頃から感情や意見を言葉にして相手に伝える練習(言語化能力)が不足していることでストレスが蓄積し、酒を介して感情が爆発してしまう構造を浮き彫りにした。
 子どもの変化については、学校現場における早期の気付きや児童相談所、スクールソーシャルワーカーといった専門機関との連携の重要性を確認。地域や行政、事業者が一体となって子どもと大人の双方が安心できる「居場所」を築くことの重要性が共有された。
 市民会議では今後、中間報告やシンポジウムなどを経て素案の作成を進め、市民からの意見募集(パブリックコメント)を反映させた最終案を市議会へ提出する予定。子どもの声を真ん中に据え、大人たちが現場の課題から目を背けずに作り上げる「生きている条例」の完成に向けた議論は着実に進んでいる。

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