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講演でネフスキーの偉業を語るケナン氏 =12日、市未来創造センター・多目的ホール

ネフスキーの偉業・功績追う 宮古方言継承セミナー 朗読劇や講演で業績紹介 市文化協

 2026年度宮古方言保存継承事業セミナー「ニコライ・A・ネフスキーを知っていますか」(宮古島市文化協会主催)が12日、市未来創造センターで行われた。約100年前の宮古島で方言(ミャークフツ)や文化を網羅的に記録したロシアの言語学者ネフスキーの生涯を描いた朗読劇をはじめ、国立国語研究所特任助教のセリック・ケナン氏による講演を展開。業績におけるすごさについてセリック氏は「着眼点」を挙げ、「日本語の歴史を深く解明するためには文献だけに頼るのではなく、宮古方言のような古風を残す離島の言語を学ぶ必要があった」と述べた。会場では集まった参加者がネフスキーの功績とその奥深さに触れた。

 セミナーでは、主催者を代表して平良絹代会長がネフスキーの功績をたたえ、約100年前に宮古を訪れて言葉や文化を記録したことなどを改めて紹介。「言葉を記録することは人々の生きざまを伝えていくことであり、ネフスキーが遺した宿題を完成させ、未来を生きる人々への贈り物にしたい」とあいさつし、方言継承への思いを語った。
 また、同協会は編さん専門委員を中心にネフスキーが遺した資料やノートの解析といった「100年越しの宿題」に取り組んでいることも紹介された。解明には思考錯誤が続いているものの「やればやるほどネフスキーの沼にはまり、その天才ぶりと宮古の奥深さに魅了される」と話した。

 朗読劇「ネフスキーの物語」では、若き日の日本留学と宮古との出会い、3度の宮古訪問(ネフスキーを魅了した宮古)、時代に翻弄された生涯、その志は永遠に(未来に託された方言ノート)が叙情豊かに演出された。
 言語学者のセリック氏は、「ここがすごいぞ!ネフスキー」と題して講演。保存継承事業では宮古の地域住民に加えフランス人、ポーランド人の研究者が協力し、ネフスキーが遺したロシア語による宮古方言辞書原稿の編集・校訂を進めていることも明かし、「外国人と地元の人が一丸となってロシア人の原稿を編集する。世界でも珍しく不思議なプロジェクトだ」と事業の意義を語った。
 また、ネフスキーの業績における「すごさ」については、「着眼点」のほか「情熱と実行力」も挙げ、東京で出会った宮古出身者と知り合ったことをきっかけに長距離の旅を経て、宮古島へ3度足を運んだこと、わずか3回の滞在でありながら8000語におよぶ膨大な語彙を収録した事典原稿(約1200ページ)を書き上げたことも語られ、「ネフスキーの偉業には熱心に言葉を教えた当時の宮古の人々の協力があった」と強調した。
 ネフスキーを虜(とりこ)にした宮古民謡では、與那城美和さんによる「白鳥ぬアーグ」「石嶺ぬアコーギー」といった唄の披露や、ネフスキーも挑戦したはずと称した「宮古方言なぞなぞ」もあり、参加者はなぞなぞを通して宮古方言への関心を高めた。

「ここがすごいぞ!ネフスキー」の講演を聞く参加者ら

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