人気小説家が被害目前に…日本郵便と警察を装う巧妙な詐欺 “レターパック”で信用させる手口とは
「正体」「悪い夏」などで知られる人気小説家の染井為人氏が8月18日にXを更新し、レターパックを使った新しい詐欺を仕掛けられたことを報告した。
染井氏はこの日の朝、日本郵便から「保管している荷物がある」と伝える自動音声がかかってきたことを説明。担当者につないでもらったところ、自身が発送したとされるレターパックが「不審物」扱いで戻ってきていると言われたとのことだが、染井氏には心当たりがなかったそう。
また、中身は「衣類5点」と書かれていた一方、現金が入っている疑いがあったためX線検査にかけたところ、全て染井氏名義のマイナンバーカードが7枚入っていたことを指摘され、「明らかに詐欺であり、こういう事案は郵便局から警察に通報する義務がある」と言われたと明かした。
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その後、郵便局から連絡を受けたという警察からは「7枚のマイナンバーカードには、それぞれ別の男性の顔写真が載っていた」と告げられた上で、電話で「被害届を受理するため、今からいくつか質疑応答をお願いします」と言われたとのこと。
ここで不信感を抱いた染井氏が「電話じゃ被害届を受理できませんよね」と確認したところ、「遠方の方もいらっしゃるので、できます」と言われたことで初めて詐欺を確信し、相手を問い詰めたところ、電話を切られてしまったと説明した。
染井氏はこの詐欺について、「要所要所に、こちらを信用させるだけの設定がきちんと用意されている」と指摘しつつ、「完全なマニュアルがあって、相当なシミュレーション訓練を積んでいるのでしょう」と演技力も高かったことを明かした。
最後には「とにもかくにも、みなさんもお気をつけくださいね」と呼びかけた。
「お金を要求しない」詐欺の怖さ
警察を名乗り、逮捕されないための保証金を求める詐欺の手口がよく知られるようになった一方、今回の詐欺は初めから金銭を要求しないため、詐欺だと気づきにくいのが特徴。
しかし、染井氏が詐欺だと気づいた「電話での被害届」のほか、郵便局からの自動音声、荷物の中身を具体的に伝えてくる、郵便局が警察へ電話をつなぐなどが詐欺だと気づけるポイント。
判断を迷う場合、郵便局のお客様サービス相談センターに電話するか、もしくは警察に電話で相談するのもひとつの手だ。
なお、この詐欺については郵便局が公式ホームページ上で「日本郵便や郵便局を装った不審な電話にご注意ください」と注意喚起しており、「お客さま名義で(お客さま宛に)不審な荷物(現金や通帳、クレジットカード、薬物など)が送られています。このまま警察官に繋(つな)ぎます」といった電話で不安をあおる手口などがあると紹介されている。






