創作秘話や対談で刺激 U18物語ワークショップ 野原さんと昨年受賞者対談
宮古島文学賞関連事業の第3回U18短い物語コンテストワークショップ「実践!想像力を言葉に変えてみよう」(宮古島市文化協会主催)が15日、市未来創造センターで行われた。第1部の「ボクたちの物語のつくり方」では、詩人・作家の野原誠喜さんと、第2回コンテストで最優秀賞に輝いた池間たくみさん(宮古高校3年)、優秀賞の手登根桐矢さん(同)による対談が行われ、創作の原点や執筆の裏側を明かした。野原さんは「みんなそれぞれ自分にしか書けないことがある」と述べ、自身の視点を大事にした執筆を強調した。
対談は野原さんが聞き手を務め、2人から話を聞き出す形で進行した。池間さんは小説を読み始めた時期や書くようになったのは小学生から、手登根さんは中学2年で小説を読むようになり、2年前から書き始めたと回想した。
作品を書くときに壁を感じたことがあるかとの質問に手登根さんは「短くまとめる以外は感じなかった」、池間さんは「先にインパクトのあるタイトルを考えたが(内容の)話をどう広げていくかが一番立ちふさがった壁だった」とそれぞれ語った。また、タイトルについて手登根さんは「物語を考えてからあとで付ける」と池間さんとの違いを見せた。
お互いの作品を読んだ感想には、池間さんが「全然自分と世界観が違うが、すごく感動できる作品。物語の構成が上手で主人公の抱えている問題、それに対する過去、掛けてくれた言葉などをつなげて結末に持っていくやり方も上手で文章もしっかりしている」と評価すれば、手登根さんも「自分より本を読んでいるので自分が使わない言葉を多く使いこなしている。(作品は)原稿用紙10枚程度のスピードにまとまっているのを感じた」と応じるなど、互いにたたえ合いながらも刺激し合う姿を見せた。
2人の話を受けた野原さんは、それぞれの作品の感想を述べたあと「書き進んでいくなかで必ず『問い』が出てくる。文学作品の深さや価値を決めるのは『問い』の大きさ。『問い』の答えにすぐにたどり着きたい気持ちは分かるが、どういう過程を経て、たどり着くかを登場人物に考えさせたり、自分が考えながら進んでいくと作品に重みが生まれ豊かになってくる」とアドバイスした。
第2部の「書く」講座では、「架空の日記を書いてみよう」をテーマに進められた。野原さんは「もの、ひと、キャラクター、動物などに変身して日記を書いてみる。ポイントは自分が選んだ対象になりきって世界を広げて眺めてみる、何が起きるのか、どういう景色が見えるのか、誰とどう関わるのかを考えてみよう」と呼びかけ、参加者らは想像力を膨らませながら創作の魅力を体感した。



