AIがデザイナーを駆逐か デザイン会社の倒産が過去最悪ペースで進行
今年の上半期でデザイン会社の倒産件数が40件に達することが2日、東京商工リサーチの調査で分かった。2011年の過去最悪の80件に及ぶ勢いだ。デザインソフトの浸透に加え、AIの台頭が影響したと分析している。
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過去20年を見ると、年間ベースの倒産件数は東日本大震災が発生した2011年の80件が最悪だった。2025年の年間の倒産件数は46件であり、今年は上半期のみですでに40件が倒産しており、過去最悪の件数を更新する可能性がある。
デザイン会社は、広告代理店などのクライアント企業から依頼を受け、商品のパッケージやイラスト作成などを手がけるのが主な業務だ。しかし、ChatGPTなどの生成AIが普及したことで、デザイン会社に発注していた業務をクライアント企業が自社で行うようになった。受注、売り上げが減少し、デザイン会社の倒産につながったようだ。
生成AIを使った広告は、大手企業でも使用・配信されるケースが増えた。伊藤園は「お~いお茶」の広告において、生成AIで作ったモデルをCMに登場させた。また、コカ・コーラは独自の画像生成AIツールを作った上で、クリスマス用の広告を作成。画像AIツールの利用は一般の人にも開放され、広告キャンペーンの成功につながったという。
大企業だけでなく、小規模なスーパーマーケットやコンビニエンスストア、個人経営の飲食店でも、生成AIを使った広告を使用するケースが目立っている。これまではスーパーのチラシ、コンビニの販促物の作成もデザイン会社の業務の一つだったが、AIに仕事を奪われたようだ。
AIの登場によって、安価かつスピーディーに広告や販促物の制作が可能になり、デザイン会社に仕事を発注する機会は減少したとみられる。AIの技術は日々進化を続けており、デザイン会社がさらに苦境に立たされることは間違いないだろう。
東京商工リサーチは「デザイン分野に限らず、AI活用が広がっている。独自性を打ち出せない企業は価格競争も劣勢に立たされ、こうした企業を中心に今後も淘汰が続くとみられる」と分析している。






