高校生がつくるおばけ屋敷「ひやっと」 子どもら涼しげな恐怖楽しむ 古い人形の謎、異変たどる

「宮古島の高校生がつくるおばけ屋敷ひやっと」のイベントが7月30日から8月1日まで、平良西里のひらら集会所ふらっとで行われた。宮古島出身で放送作家の若林凌駕さんと「島の高等学院」の生徒らが一緒につくりあげた企画。おばけ屋敷に入った子どもらは、物語の主人公となって謎をたどる体験型イベントで涼しげな恐怖と刺激を楽しんだ。
このイベントは、会場準備中に見つかった一体の古い人形を巡る体験型ミステリー。人形を抱いた写真や子どものような筆跡で描かれた絵、「助けて」と書かれた手紙などの手がかりを頼りに、参加者自身が物語の中に入り込んで人形の謎や高校生たちに起きた異変をたどっていく趣向となっている。
高校生らは「荷物の奥から古い人形を見つけてから少しずつ何かがおかしくなった。見つけるたびに誰かの声が聞こえる。振り返っても、そこには誰もいない。なのに人形だけはさっきと違う場所にいる。今、何人かがまだ中にいる。呼んでも返事がない。たぶんあの人形が持ち主を探している。お願いです。中に入ったら落ちている手がかりを探してほしい。人形が本当に帰りたい場所を見つけてください。そして私たちを助けてください。もし途中で誰かに呼ばれても、すぐに返事しないでください。その声が私たちの声と限らないから」緊迫した様子で来場者に協力を呼びかけた。
初日とあって、会場入り口には多くの子どもらが列を作った。午後1時の開場とともに子どもたちが2、3人のグループで暗闇の広がる館内へ進入。高校生らが細部まで仕掛けた演出に悲鳴を上げながら、足早に出口へと向かう姿が見られた。
体験を終えた久松小6年の女子児童らは「怖すぎて何も考えられなかった。返事してはいけないと言われていたのに思わず『すみません』と言ってしまった」と興奮冷めやらぬ様子で話した。
共同制作を手がけた若林さんは「高校生たちが物語、小道具、演出から全部を担当しており、ただ怖がらせるだけでなく彼らのアイデアが存分に盛り込まれた空間になった」と振り返った。
若林さんによると3日間の会期中で累計602人が来場。大盛況のうちに幕を閉じ、関係者は手ごたえを感じていた。




