市の未来像へ基本構想案を諮問 第3次総合計画審議会 ウェルビーイング指標活用へ 基本構想案示す
宮古島市の「第3次総合計画および第3期人口ビジョン、まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定する第2回市総合計画審議会(会長・下地芳郎観光DX推進機構理事長)が21日、市役所で行われた。嘉数登市長が下地会長へ総合計画「基本構想案」および「人口ビジョン案」を諮問。事務局から現計画(第2次)の効果検証報告やや基本構想・人口ビジョンの骨子案が説明された後、委員らが活発に意見を交わした。
諮問にあたり嘉数市長は「総合計画は将来の街づくりを進める上で最も重要となる。現計画の成果や課題を十分に検証するとともに人口減少、少子高齢化など本市を取り巻く社会情勢の変化を的確に捉えながら将来を見据えた基本構想を作ることは大変重要である。島のポテンシャルをどう生かしていくかという視点が計画には必要であり、委員の皆さんには、それぞれの専門家の知見、視点から活発な意見をいただきたい」とあいさつし、期待を寄せた。
総合計画基本構想の骨子案では策定にあたっての考え、現状と目指すべき方向性、基本理念、10年後の将来像、将来人口推計、基本計画(少子化対策・関係人口・定住人口、観光と地域の共生、住宅問題の解消)などが示された。
総合計画は行政運営において最上位の計画。自治体の目指すべき将来像を講じていくべき施策を示すもので行政や市民・事業者が一体となって島づくり、街づくりを進めるための基本的な指針となる。2017年に第2次総合計画を策定し、それに基づき市政運営・まちづくりを進めてきた。策定以降の10年で社会情勢は大きく変化しており、市民のニーズや課題を把握し、それに合わせた第3次振興計画を策定する。
今回の第3次計画策定にあたっては、限られた予算や人材を効果的に使うため単なる経験やエピソードに限らず、データや合理的根拠(エビデンス)に基づく手法を重視。「身体的・精神的・社会的に良好な状態」を意味する「Well―Being(ウェルビーイング)」概念を活用し、市民の幸福度向上を軸とした施策のデザインを進めていく。
基本構想骨子案では、「昔も、今も、これからも 幸せ満たされた島 みゃ~く」を基本理念に掲げた。10年後の将来像では、市民のウェルビーイング向上のために
▽市民が誇る美しい自然や豊かな文化の継承・発信
▽つながりと安心の地域社会の実現
▽子ども・若者ら島の未来の基盤構築
▽産業振興による持続可能な経済循環の創出
――を提示。住宅問題の解消や観光と地域の共生など、喫緊の課題解決に向けた方向性が示された。
総合計画と人口ビジョンおよび総合戦略は別々に策定してきたが、今回の策定からは総合計画に包含する形で一体的に策定、進捗管理を行い、より効果的で実効性の高い運用を図る方針だ。



