あれから55年…不滅の9連続奪三振をマークした江夏豊氏が熱視線を送る若虎とオールスターへの期待
最近、あるX(旧Twitter)のアカウントがにわかに注目を集めている。「こんばんは。今日も野球をみてるよ」との書き込みとともに、テレビでプロ野球観戦をしている白髪の男性の後ろ姿の画像…。投稿しているのは江夏豊氏だ。
今さら説明の必要もないだろう。阪神入団2年目の1968年、今もプロ野球記録のシーズン401奪三振をマークし、南海、広島、日本ハム、西武とわたり歩いて通算206勝193セーブを挙げたレジェンド左腕だ。
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江夏氏のキャリアの中でも特筆すべきなのが、今からちょうど55年前、1971年7月17日のオールスターゲーム第1戦(阪急西宮球場)で記録した9連続奪三振。全セの先発としてマウンドに立ち、有藤通世(ロッテ)、基満男(西鉄)、長池徳二(阪急)、江藤愼一(ロッテ)、土井正博(近鉄)、東田正義(西鉄)、阪本敏三(阪急)、岡村浩二(阪急)、加藤秀司(阪急)とパ・リーグの並み居る強打者から全て三振を奪った。
オールスターでは投手は最長3イニングしか登板できないため、ルールが改正されない限り、不滅の記録となっている。
そんな江夏氏も78歳。最近は病を患っており、始球式に車いすで登場したこともあった。それだけにXのコメント欄には「いつまでもお元気で」「お体に気を付けて下さい」「お元気そうで何よりです」などと体調を心配する声が相次いでいる。
背番号28を受け継いだ今朝丸裕喜が一軍初先発
江夏氏が先述の投稿をした15日は、阪神の背番号28を受け継いだ今朝丸裕喜が一軍初先発した。4回6安打4失点で敗戦投手となったものの、将来を嘱望される身長188センチの20歳右腕が貴重な経験を積んだ。
阪神の背番号28は江夏氏が去った後も中田良弘、福原忍、小野泰己ら本格派が継承してきた。その系譜を受け継ぎ、オーバースローから投げ下ろす快速球で報徳学園高時代に2年連続センバツ準優勝に輝いた今朝丸には、かつての自分の姿を重ね合わせていたのかもしれない。
55年経っても語り継がれる記録など、そう多くない。今年のオールスターゲームは、28日の第1戦が東京ドーム、29日の第2戦が富山市民球場で開催される。阪神からは開幕10連勝を飾った高橋遥人らが出場。同じタテジマの左腕として、偉大な先輩の記録に近付けるか。晴れ舞台での快投が楽しみだ。
文/請川公一 内外タイムス編集部






