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血の付いたヘルメットや破損したメガネも公開「救急隊への妨害行為」が相次ぐ理由

16日、東京消防庁は「救急隊への妨害行為」が相次いで発生していることを公表した。

同庁のホームページによると今年、令和8年(2026年)の救急車の出動件数が過去最高を上回るペースで増加している一方で、救急隊への妨害行為によって活動の中断および救急車が損傷するなどの事案が相次いで発生しているという。

ホームページ内に掲載された文書には今年5月に発生した事例として屋外で倒れた傷病者を救急隊員が観察したところ、暴言を吐かれた挙句、数十回にわたり殴る蹴るの暴行を受けたケースを掲載し、隊員の血痕が付着したヘルメットや破損したメガネなど生々しい写真が掲載されている。

同庁によると、救急活動中の妨害行為の発生は、過去5年間で年々増加しており、合計107件の妨害行為が確認されているという。

特に昨年(令和7年=2025年)は年間を通じて24件だったものが、今年5月末までに15件発生と昨年の同時期を上回る事案が発生しているという。

過去の報道によると、救急隊への妨害行為の遠因は、傷病者がアルコールなどにより酩酊(めいてい)状態となっているケースで発生しているようだ。

令和4年(2022年)に愛知県で発生した事案では、道端で倒れ込んだ傷病者が酩酊状態になっており、駆け付けた救急隊員を殴りつけ、暴言を吐いていたという。

特に令和4年の夏は新型コロナウイルスによる活動制限が初めて解除された時期で、大量の飲酒で酩酊者が相次ぎ、救急隊の出動も高頻度になっていたと見られる。

市民の命を守る救急隊……その行動を妨害し傷つける行為は決して許されるものではない。

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