県内倒産、年度累計82件前年度比五割増、小規模目立つ3月は11カ月ぶり2桁
東京商工リサーチ沖縄支店は1日、2025(令和7)年度および26年3月分の県内企業倒産状況(負債額1000万円以上)を公表した。それによると25年度の累計発生件数は前年度比51.8%(28件)増の82件となり、3年連続で増加。人手不足や原材料高騰が中小零細企業の経営を圧迫しており、従業員10人未満の小規模倒産が全体の9割以上を占めるなど、依然として厳しい経営環境が浮き彫りとなっている。2025年度状況年度別の負債総額は86億2100万円で、前年度の61億1300万円を41.0%上回った。
業種別では、サービス業が29件(構成比35.4%)で10年連続の最多。次いで建設業が前年度の約2倍となる19件(同23.2%)と急増した。
倒産の主因は「販売不振」が40件(同48.8%)で最も多く、これに「既往のシワ寄せ」などを加えた「不況型倒産」が全体の約7割に達した。
地域別では、那覇市が33件で最多。宮古島市は前年度と同数の1件(負債額1億4000万円)が発生。26年3月状況3月単月の倒産件数は11件(前年同月比120.0%増)で、11カ月ぶりに2桁となった。負債総額は13億9000万円で、3カ月連続の10億円超えとなった。
今後の見通しについて同支店は、賃上げによる人件費上昇や円安に伴う物価高に加え、人手不足や高齢化による後継者難などの構造的課題を指摘。資金力の弱い小規模零細企業においては、金利上昇などがさらなる利益圧迫要因になる可能性が高いと分析している。


