嘉数市長に「市長期水需要計画」を報告した根路銘委員長(左) =31日、市役所・市長応接室

新水源確保へ6案提示 白川田上流の集水井「効果大」 長期水需要計画を市長報告

 宮古島市長期水需要策定委員会(委員長・根路銘康文宮古島商工会議所会頭)は31日、嘉数登市長に「市長期水需要計画」を報告した。同計画では観光、リゾート開発に伴う水需要や渇水、災害の不足事態に備えるために新たな水源開発が不可欠とした。水源確保は実現性・取水量・コストなど観点から6案を採用方法に決定。その中で「白川田水源上流の放射状集水井に設置案の効果が大きい」としている。
 根路銘委員長は「将来を見据えた長期的な水需要のあり方について、多角的かつ専門的な観点から検討を重ねてきた。人口動態の変化、観光需要の動向、気候変動による影響などを踏まえ安定的かつ持続可能な水需要体制の確保が重要である。計画は課題に対して現実的かつ段階的に対応する内容となっており、将来のリスクに備える地域経済を支える基盤として妥当な方向性を示している。計画の趣旨を理解いただき持続可能な水資源管理の実現に向けた取り組みを一層推進されることを期待している」と述べた。
 嘉数市長は、慎重なる審議に感謝し「計画は本市の将来に亘る水需要の見通しとそれに対応するための新たな水源確保の方向性を的確に示したものである。特に人口動態や観光需要の変化、気候変動の影響を踏まえた分析は実情に即した重要な計画であると認識している、本計画の趣旨を踏まえ具体的な施策へ着実に反映させ、市民の皆さんの安心安全な生活を支える持続可能な水供給体制の確立に全力で取り組んでいきたい」と述べた。
 同計画は2024年度・25年度で策定した。生活用水の「量」の安定確保を目的とし上位計画と連動しながら41年度を目標年次とする水源の確保・危機管理の方向性を定めている。
 リゾート開発動向を踏まえた計画年度までの長期水需要予測では、ほとんど余裕がない状況だという。24年1月~3月の大渇水が起こると供給不足が発生する可能性があり、新たな水源確保が不可欠な状況としている。
 新たな水源確保の基本計画は大渇水年での水不足対策を基本に取水量の目標を定め新たな水源確保の候補案を抽出。水道水源保全地域内の集水井、伊良部島での水源強化など複数案を一次・二次選定で比較し、実現性・取水量・コストなど観点から6案を採用候補に決定した。白川田水源上流の放射状集水井の設置案は効果が大きく、取水量の目標を確保可能だが、その他の5案は組み合わせによる目標の確保が必要としている。

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