電飾が点灯された宮城教育長(右から4人目)作の黒板アートと市部局長ら =市役所1階

チョークでたどる宮古の歩み 節目描いたアート点灯式

 宮古島市制施行20周年記念事業の一環として、宮城克典教育長が制作した黒板アートの点灯式が17日午前、市役所で行われた。宮城教育長は本市誕生から20年の歩みや節目の出来事を一枚に描き、会場となった庁舎1階の市民課前ロビーには市民や職員が集い、足を止めて見入った。同作品は26日まで展示され、期間中は訪れた市民や観光客も自由に写真撮影ができる。
 同アートは、市制施行20年の歩みを振り返る象徴的な企画として制作された。これまでの20年間の出来事をフィルム調の構図で表現し、年表と人物像を織り交ぜて未来への連なりが示されるように描かれている。
 嘉数登市長はあいさつで、「今年は市制施行20周年記念事業として、さまざまな事業を行ってきた。記念式典も市民や職員の皆さんのおかげで大盛況に終わった」と述べた。
 また、離島甲子園で開催地として優勝を果たしたことにも触れ、「市制施行20周年に花を添えてくれた」と喜びを語った。
 さらに、市で初となる市民栄誉賞を授与した亀濱敏夫さんについて「市民の誇り」と称賛。アート制作にあたった宮城教育長にも感謝の意を述べた。
 その上で「市民の皆さまや職員への感謝の気持ちを形にしてもらった。来年からは30周年に向けた新たな歩みが始まる」とこれからの協力を呼びかけた。
 作品について語った宮城教育長は「2005年の宮古5市町村合併協定調印式をはじめ、市役所整備や海中公園など、20年間の歩みを描いた」と説明。今年の巳(み)年にちなんだ蛇や、来年の午(うま)年に合わせた馬と市のマスコットキャラクター「みーや」などで構成されている。
 亀濱さんの肖像はこの日の朝に仕上げたといい、「このアートを通して宮古島市の20年の歩みを楽しんでほしい」と話した。

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