協働による森づくりの意義を呼びかける佐和田さん =11月28日、平良宮原地区

息吹き返す森へ下刈り活動 美ぎ島グリーン 宮原地区で100人が汗流す

 美ぎ島宮古グリーンネットは11月28日、市平良宮原地区で第97回育林活動として下刈り作業を行った。この日は市民ボランティア約100人が参加し、16年前に水道局管理の旧竹林公園跡地に植樹した区域の育林を目的にヤブツバキ周辺の雑草やつるを刈り取った。全島緑化県民運動の一環として継続してきた取り組みで、地域に根ざした森づくりを支える活動に汗を流した。
 同地区の植樹は2009年に沖縄県が推進する全島緑化県民運動の一環として実施されたもの。県、日本トランスオーシャン航空社、NPO法人美ぎ島宮古、美ぎ島宮古グリーンネットの4者共催、宮古島市共催で「美ぎ島宮古の森植樹祭」が行われて以降は定期的に育林作業が取り組まれてきた。今回は1年ぶりの下刈り作業で、植樹された木々の生長を促すため、周辺の草木を除去した。
 参加者は鎌を手に、ヤブツバキを中心とした植樹木の周辺を分担して下刈りし、繁茂した雑草やつるを細かく刈り取った。作業エリアは広範で、複数のグループに分かれて安全に配慮しながら進められた。雑草に覆われていた場所が徐々に整えられていく様子に、参加者からは「森が再び息を吹き返すようだ」との声も聞かれた。
 同団体事務局長で宮古森林組合常務理事の佐和田勝彦氏は「天気がなんとか持ちこたえ、多くの方に参加いただき感謝している。鎌を使う作業なので安全に注意してほしい」と呼びかけ、協働による森づくりの意義を強調した。
 参加者したJALスカイエアポート沖縄の宮國正和さんは「久しぶりに来て作業に参加した。植樹した場所が整い、良い森になってほしい」と地域環境への思いを語った。

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