
宮城氏の教育長任命を提案 嘉数市長が人選で評価 東風平氏、教育委員も 市議会、27日に採決
嘉数登市長は、宮城克典氏(62)を教育長に任命する同意案を開会中の宮古島市議会(平良敏夫議長)6月定例会に追加提案した。25日に提案理由の説明、質疑が行われた。宮城氏の提案に「市内中学校長を歴任し、市初の小中一貫校結の橋学園(伊良部島小中学校)の立ち上げに尽力し周囲の評価も高い。教育長として力を発揮していただきたい」と述べた。教育委員会委員に東風平恭子氏(52)を任命する同意案も提案した。両同意案は27日の最終本会議で採決される。

嘉数市長の教育長任命の同意案提案は3月定例会、4月の臨時会に次いで3度目となる。
質疑では、友利光徳氏の質問に「(2度の不同意で)「残念ながら議会の同意を得ることができなかった。教育長不在を一日も早く解消したいとの思いで改めて人選を行った」と述べ、宮城氏を提案したことを説明した。
任命は6月定例会中に調整し判断したという。宮城氏に何を期待しているのかについては「教育の質を高め未来を担う子どもたちの健やかな成長への教育、本市教育の顔として市内外に情報発信する役目も期待している」と述べた。
また「教育現場に精通しており、教員を指導できる立場に居た」として教員や地域住民の声を聞いた教育行政にも期待を示した。
具体的には▽教育の公平性と機会均等の確保▽質の向上と働きやすい職場環境の推進▽ICT活用の教育▽いじめや不登校など社会課題の解決―などを挙げた。
友利氏は最近、旧城辺町の教育委員がいないと述べ地域バランスも質問。これに嘉数市長は「地域バランスも考えたが最終的には本人重視で決めた」との考えを示した。
公募については「(人選の際に)考えたが地元にこだわり、地元に熟した人を選んだ」と説明した。
東風平氏の提案理由は、教育委員会委員の辞職に伴い、その後任を任命したいと説明。教育長と教育委員会委員の任命には地方教育行政の組織および運営に関する法律第4条第1・2項の規定により、議会の同意を得る必要があるとして提案された。