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一般会計予算案の総務費、土木費などの審議を行った予算決算委員会 =市議会全員協議会室

特定避難施設など審議 市議会予算決算 委員会地域要望の予算化も 一般会計予算案を質疑

 宮古島市議会3月定例会は5日、予算決算委員会(下地茜委員長)が全員協議会室で開かれ、2025年度一般会計の総務費、商工費、土木費など10項目の歳出予算案に対する質疑が行われた。土木費で計上されている宮古島駐屯地等周辺特定臨時避難施設整備助成事業の工事請負については、建て替えする市総合体育館に地下駐車場と併せて特定避難施設シェルターの整備を行う。予算は内閣官房の3億2018万1000円、全体事業費は18億2157万2000円を計上している。特定避難施設シェルターは全国で初めてだという。
 同委員会では当局が2025年度一般会計の総務費、民生費、商工費、土木費など項目と前年度比2億6200万円減の419億6000万円となる歳出合計を説明。このあと質疑が行われた。
 土木費の宮古島駐屯地等周辺特定臨時避難施設整備助成事業は上里樹氏が質問。市は建替えする総合体育館地下に特定避難施設シェルターを整備する予算計上や25年度から実施することを説明し、「当初は地下駐車場を予定していたが、駐車場と併せてシェルターも整備することになった」と述べた。
 建物は防衛省予算、特定避難施設シェルターは内閣官房予算で整備する。工期については「解体工事と実施設計を並行して進めており、(25年度の)実施設計が完了次第に本体工事に入る。全体の完了は28年3月末を予定している」と説明した。
 総務費は地域懇談会で住民から要望のあった対応や根間公園の整備、ミャーク新婚ライフサポート事業などの予算化に対する質疑が行われた。
 下地信男氏が質問した2024年度に実施した地域懇談会での要望は各部にまたがり、若者定住促進事業は市営・民間を活用した定住などに向けた調査を行うと説明。自治会から要望のあった「防犯灯等設置は現場を調査し、設置基準を満たせば新設する予定で予算化した」と述べた。
 下地地区懇談会では、川満自治会から「遊歩道があった駐車場の木が成長して高木となり、国道の歩道まで伸びている枝を伐採してほしい」との要望に川満漁港遊歩道利用者駐車場環境改善事業で対応することの説明があった。
 地域懇談会は城辺地区、下地地区など旧町村で行われおり、平良地区については25年度に実施する方向で検討していると述べた、
 久貝美奈子氏が質問した根間公園整備には「(25年の)5月に発注し12月に完了、早ければ26年1月ごろに供用開始を予定している」と説明し、「中央広場にイベントが開催されるステージ、キッチンカーのスペースなどを設ける」と述べた。
 周辺住民との話し合いには「西里通りや周辺住民と3回持っており、(今後は)発注まで2カ月あるので最終的な事業内容を説明していきたい」と述べた。

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