圧巻だった本庄東高校1年生4人による書道パフォーマンス =JTAドーム宮古島

書の魅力、多角的に親しむ 全国はがき筆文字展 筆文字文化の振興・発展に

 コンパクトサイズだからおもしろい「第7回全国はがき筆文字展」が11日、JTAドーム宮古島で開催した。今回のテーマ「観て、買いて、作って、聞いて、食べて、楽しめる!」の通り2600以上の展示と多彩なプログラムが催され、会場の外にはキッチンカーが並び盛況となった。きょう12日は午前10時から表彰式が行われる。イベントは午後5時まで。
 オープニングセレモニーでは池田海真実行委員長が「日頃の書道展では見れないカラフルな文字など多様な書体を楽しめ、今回は仏パリを含めて2389点の作品が寄せられた」と話し、「日本で一番小さいと思われる作品の展覧会をこの広いドームで開催したのには意味がある。多角的な書の魅力を用意し来場のみなさんが最後まで楽しめる内容になっている。ぜひ二日間満喫してほしい」とあいさつした。
 大城裕子教育長の代読を天久珠江生涯学習部長が読み上げ、テープカットには饒平名和枝文化協会長も参加した。
 埼玉県本庄東高校書道部の1年生4人が軽快な音楽とともにダイナミックな演技を披露。テレビでしか見たことのない光景を収めようと来場者はそれぞれスマートフォンやカメラを構えた。
 会場内ブースには嘉手納町から来島した筆匠の吉田元さんが「アダン筆づくり」、同じく筆匠で筆の名産地広島県熊野町から井原倫子さんが「めずらしい筆の書き比べ体験」のワークショップを開いた。
 宮古島にも豊富にあるアダンで作られた筆は琉球王朝時代に使われていた。地産地消が可能ということで海外でも注目され、毛筆でないため筆先が荒くなるとヤスリなどで削ることで長期的に使用できるという。
 井原さんは熊や鹿、タヌキ、ウサギなどの毛で作られためずらしい筆の試し書きの体験を行った。それぞれに書き心地が異なるまれな体験だ。
 きょう12日は午前10時から▽表彰式▽本庄東高校に加え書道ガールズや墨っ娘パフォーマー、宮古総合実業高校書道部による書道パフォーマンス▽筆づくりと書き比べ体験▽新体操▽45㌢の大筆書き―などが行われる予定となっている。

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