マリンレジャー事故で1人死亡、1人重症
22、23の両日、下地島及び宮古島の海域で人身海難事故が相次ぎ、三重県在住でダイビング中の女性(39)が死亡し、水上オートバイから転落した大阪府在住の40代男性が肋骨を骨折する重傷を負った。いずれもマリンレジャー中の事故で、第11管区海上保安本部では夏場にかけて本格的なシーズンとなることから、観光客や住民に対し万全な体調管理、天候や波の高さ、注意報・警報などの情報を踏まえた判断など注意を呼び掛けている。
宮古島海上保安部によると23日、ダイビングをしていた女性が下地島北側海域で潜水中に意識不明となり、午後4時56分に搬送先の病院で死亡が確認された。女性は半年ぶりのダイビングで、ライセンスを持つ経験者という。
女性は午前10時59分ごろからダイビングを開始し、約15分後に海中で苦しそうにしているところを周囲が気づき浮上させたところ、海面で意識を失った。ダイビング船上で心肺蘇生を行い、午前11時50分ごろに佐良浜漁港に待機していた市消防本部の救急隊が女性を宮古病院に搬送した。
女性はダイビングツアーに1人で参加し、ほかに男女3人の参加者がいたという。伊良部島北東の海域で1回目のダイビングを行い、事故が起きたのは休憩をはさんだ2回目だった。同保安部が事故の原因を現在調査中。
22日午前、下地の与那覇前浜ビーチで水上オートバイから転落した40代の男性が肋骨を折る重傷を負った。全治1カ月。命に別状はないという。男性は22日午前8時ごろに友人が運転する水上オートバイに乗り、走行中左に旋回した際に転落、海面に左脇腹を強打したという。男性は運転した友人と観光で宮古島を訪れていた。事故当時はライフジャケットを着用していた。
同保安部は「水上オートバイの後部に乗る人も安全確保をしっかりしてほしい」と注意を呼び掛けた。