井上美香のあんちいーやー⑪生活排水に油!?

 台所に立ち料理を作りそれを食す。一日のうちの当たり前の行動。
そのとき、天ぷらなどをしてフライパンについた油をどう処理していますか?
①そのまま洗って流す
②凝固剤を使い燃えるゴミに出す
③オイルポットに入れてくり返し使う
④新聞紙などで拭き取りその後で洗う。

 宮古島市議会では現在、新しいし尿処理施設の整備計画の見直しを審議している。その会議で、担当課から通常だと家庭から出た廃油天ぷら油などは空のペットボトルに入れて「油」と書いて資源ごみの日に出すというのが宮古島市のルールと言われていると説明があった。生活排水から油分が多く含まれているので下水処理施設の処理能力が下がっているとのこと。
 そもそも宮古島市は下水道が発達していない。私も移住したときに驚いたが、私が住むエリアは下水道の計画はたてられていない。
 皆さんがお住まいのエリアの下水処理はどうなっていますか?
 我が家は築40年以上の家なので浄化槽もなくそのまま外の排水溝に流れてしまう。
 イメージしてほしい。山と川がなく美しい海が世界でも誇れる島の財産だ。これだけ世界に注目されリゾートホテルも立ち並び観光客も訪れる。ましてや新型コロナウイルスの影響で海外に行けない人たちがさらに来島するであろう。川がないこの島の海の汚染はいろんな要因があるが、工業排水は法律で規制されているので水質を安定させるため排水処理は整っている。生活排水は炊事、洗濯、入浴で流れでているのだ。
 米の研ぎ汁、みそ汁、ラーメン、宮古そばの残りのスープはどうだろう。例えばお椀一杯のみそ汁を流したとき、きれいにするためには浴槽4杯分の水が必要なのだ。(水と暮らし環境汚染から考えるより)

油分は綺麗に拭き取りましょう

 サーターアンダギーや天ぷらを作った時、まずは油は流さない。少量付着していたとしてもお皿やフライパンの油は古新聞などで拭き取る。私は着なくなった衣類をハギレにしてキッチンのそばに常備させ拭き取っている。飲食店も同様徹底していただきたい。排水溝に細かい食品が流れていかないように水切りネットやストッキングなどを代用するのもよいだろう。

家庭ででた天ぷら油はペットボトルにいれて指定された曜日に出す

 そして洗剤をたくさん使って泡立たないと洗浄力が落ちるというわけではない。環境に配慮した洗剤なども今では多く販売しているので、比較検討して自分の暮らしにあった洗剤を見つけ今までの暮らしを見直す良い機会ではないだろうか?
 宮古島市民の先々の負担を軽減するべく、市役所、市議会議員の方たちは審議してくれてる。市民も他人事ではなく自分たちが流す下水の行方まで微細に感じ、美ら海を「千年先の未来」に残す取り組みは、私たちの日常の小さな積み重ねにかかっていると思う。

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