井上美香のあんちいーやー⑩お家でできるゴミ減量の提案

 先週の台風は家に待機する時間が長すぎて、ゴミを指定日に出すこともできず家庭で出たゴミがたまったのではないだろうか?ふとわが家のゴミ箱を見てみると、多かったゴミは、野菜が入っているビニール袋や豆腐などが入ってるブラスティク製の容器だった。

 宮古島は2030年までに一人一日当たりに出すゴミの量を488gにするという目標がある。(基準値2016年542g/人・日)
 さぁ〜私たち市民はどんな生活をしたらゴミを減らすことができるのだろう。脱プラスチックという観点から考えてみた。

 「飲み物は携帯ボトルに入れて持ち歩く」ペットボトルの飲料をお気に入りのマイボトルに切り替えればプラスチックの削減につながるし経済的にも出費が減る。毎日150円のペットボトルを1本買うと月4500円年間54000円の出費になる。

 「ドリンクを購入するときはマイカップ・タンブラーを持っていく」公設市場の手作り発酵飲料みき屋さんへマイタンブラー持参しミキスムージーを入れてもらった。逆に「持参してくれてありがとう」と店主に言ってもらえた。
 東仲宗根にあるモジャのパン屋はゴミ減量の取り組みで7年ほど前からオリジナルのマイタンブラーやコーヒー豆の瓶を販売している。お気に入りのマイタンブラーに入れてもらうコーヒーは格別。コーヒー豆の量り売りもしているので好きな容器を持参すれば、豆を自宅で移しかえる手間も省けて家事の時間短縮になる。
 お弁当を買ったとき、お箸フォークスプーンなどのプラスティク製のカトラリーはもらわない」最近は、お箸、フォーク、スプーン、ストローがセットで持ち歩ける入れ物もあるのでバックに忍ばせて置くと便利。

持ち歩き用のマイ箸、スプーン、フォークなどがあればお店でもらう必要がなくなってプラスティック製のゴミも減る

「テイクアウトをお皿やタッパーに」コロナ禍で外食が減りテイクアウトが多くなったが、先日レストランのテイクアウトを電話でオーダーして時間に取りに行く前に自宅から容器を持っていきその容器に入れてもらえないかお願いしてみた。ゴミを減らしたい旨もお伝えしたら快諾してもらえた。なじみの店に問い合わせてみるのも良いだろう。最近ではプラスチック製のタイプからサトウキビの搾りカス「パガス」製の紙皿やお弁当箱に切り替えている店も多い。基幹産業の宮古島産サトウキビでこの容器が作れらたら輸送コストも減り安価で市民に提供できるようにならないだろうか?

テイクアウトは持参したお弁当箱にいれてもらう(下里にある島ビストロ メリメロ)

「食品用ラップを最小限に」
ミツロウを布にしみこかせて作られたミツロウラップに変えてみた。3、4枚あればとても便利だ。プラスチック製のふた付き容器もホーローやガラス製のものに変えるとずいぶん長持ちする。
「調理器具を見直してみる」

ミツロウラップパンを包むのにも便利

便利なテフロン(フッ素樹脂加工)素材の物はコーティングのテフロン=プラスチックが剥がれて使えなくなり、ゴミになってしまう。私は中華鍋と鉄のフライパン、銅製の卵焼を20年近く愛用しているがこれからもまだまだ現役。

アダナスのパンを買うと手作りエコバックに入れてもらえる

「古新聞でエコバック」
宮古福祉会のアダナスはパンを購入した時、古新聞エコバックに入れてくれた。
聞くところによると、利用者のみなさんがパンの製造が終わったあと、30分くらいの
時間を利用してエコバック作りに励んでいるそうだ。
過剰包装の多い日本だが、地元新聞を使ったエコバックに入れてもらうとなんだか
気持ちもあったかくなる。

宮古島で流行らせよう!リサイクルエコバック

 私も古新聞やポスターカレンダーを使って友人と作ってみたところ2時間で5つのエコバックを作ることができた。糊さえあればできるので夏休みの今、ぜひ親子でトライしてほしい。
 たくさん作って島の購買店などにプレゼントしてみてはいかがだろう。
 レジ袋を減らす取り組みで地域のコミュニケーションにもつながるだろう
 宮古島もさまざまな店舗でプラスチックをなるべく減らし地球に優しくという思いが形になっている。
 消費者としては3R※の他に物を買うときに、プラスチック製のものをなるべく断るRefuse(リフューズ)も大切になってくる時代。日頃の生活で楽しく家族で脱プラ、ゴミ減量に向けて取り組んで行こう!

※3R(スリーアール)物を大切に使いゴミを減らすリデュース・使える物は繰り返し使うリユース・ゴミを資源として再び使うリサイクル

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