最後の航海に出港するフェリーたらまゆう
=平良港第2ふ頭
多良間海運 きょう新造フェリー就航
多良間海運の新造船就航に伴い「フェリーたらまゆう」は7日で最後の航海となった。平良港―多良間の定期航路で2007年7月から約14年間、人や物資などを運び続け無事故で役割を終えた。8日からは新たに「フェリーたらまⅢ」が就航する。
平良港第2ふ頭では早朝から多良間村に運ぶ生活物資や建設資材などが次々と「たらまゆう」に積み込まれ、午前9時には普天間港に向けて出港。午後3時過ぎに再び平良港に帰港した。最後の航海に乗船した同村字塩川の男性は「月に1回ぐらい利用する。船にご苦労さんと言いたい気持ち」と話していた。
同海運の新垣盛雄代表社員は「職員が一致団結して14年間無事故で安全に航海できたことに感謝したい。定期生活航路としての役割を無事果たしてくれた」と感慨深そうに話した。
「たらまⅢ」は多良間村が公営航路として国の離島航路安定化支援事業の補助を受けて建造し、同海運に貸付する。総トン数は499㌧、全長68.6㍍、幅11.8㍍(「たらまゆう」457㌧、64.95㍍、11.6㍍)と大型化している。旅客定員150人、乗組員定員10人。車両甲板も広くなり乗用車26台を搭載できる。航海速力は18.0ノットで平良―多良間を2時間で結ぶ。
新造船の就航に伴い係留場所がこれまでの第2ふ頭から、新たに整備された第4ふ頭に移転する。