オミクロン株対応ワクチン 年内接種を呼び掛け
宮古島市(座喜味一幸市長)は新型コロナが年末年始に感染拡大することに備え、オミクロン株対応2価ワクチンを年内に接種するよう市民に呼び掛けている。対象は2回目から3カ月以上が経過している12歳以上の人で、2価ワクチンの接種は現在のところ1回のみとなっている。2価ワクチンは集団接種だけでなく、市内の個別医療機関でも受けることができる。インフルエンザワクチンとも併用が可能で、接種間隔などを気にする必要はないという。
オミクロン株対応の接種に使用されるのはファイザー社製のワクチン。従来株とオミ株の両方に対応しているため、2価ワクチンと呼ばれている。従来型ワクチンで2~4回の接種を終えた人を対象に1回のみ実施する。市は対象者に接種券を送付しているが、転入者などで届かない場合は、市ワクチン予約センター(78・7829)に問い合わせる必要がある。
初回接種には従来型ワクチンを用いる。市で利用できるのはファイザーと武田ノババックスの2種類。ファイザーはmRNAと呼ばれる新型コロナで初めて実用化された新種のワクチン。ノババックスは組換えタンパクワクチンという、ほかの疾患で使用実績があるタイプのもの。
2価ワクチンとの混同を避けるため、個別医療機関での初回接種は中止している。これから初回接種を希望する人には、集団接種の日程の中で対応する。
コロナ禍が始まって以来、国内でのインフルエンザ感染はほとんど確認さなくなっていたが、ことしは新型コロナとの同時流行を懸念する声もある。インフルエンザワクチンとコロナワクチンの接種には間隔を空ける必要はない。市は接種スケジュールについて、インフルワクチンを受ける医療機関と相談して決めてほしいとしている。
6カ月~11歳の乳幼児・幼児に対するコロナワクチン接種も実施中。市は対象者全員に接種券を送付しているが、接種は義務ではなく情報提供のためのもの。