宮古上布着尺、宮古苧麻織帯地などが展示されている織物展 =10月31日、市伝統工芸品センター

伝統の技と魅力一堂に 第5回宮古島の織物展開幕 伝産マーク適用拡大も報告

 宮古織物事業協同組合の組合員らが丹精込めて織り上げた作品を一堂に集めた「第5回宮古島の織物展2026MIYAKO~未来へ繋(つな)ぐ~」が10月31日、市伝統工芸品センターで始まった。手績み苧麻(ちょま)糸で織った宮古上布着尺、宮古上布帯地、宮古苧麻織着尺、宮古織着尺、小物など約600種を展示販売。ブーンミ(苧麻糸づくり)、ブー引き(苧麻の繊維取り)、苧麻紙漉(す)き、機織りなど体験コーナーも設けられ、初日から訪れた市民らは宮古上布ができるまでの工程を学びながら体験し伝統の技に触れた。会期は2日まで。

ブーンミ体験コーナーにも参加者の姿が見られた

 織物展は伝統的工品の宮古上布を中心に宮古苧麻織、宮古麻織、宮古織も含めた宮古島の織物の活性化をねらいに開催。島内外に織物を周知し、実演や体験コーナーを設けることで多角的に島の染織に触れてもらい興味をもってもらう。それが後継者募集につながってほしいとの願いが込められている。
 会場の展示販売では宮古上布着尺などのほか小物は衣服、ストール、帽子、バック、ポーチ、アクセサリー、財布といった日常使いの小物が豊富に並ぶ。後継者育成事業成果品も展示されており、職人の座談会や研究生の座談会では研修に入るきっかけ、悩み、喜び、生活、これからの夢などが語られた。

 同組合の浦崎美由希代表理事は「組合員や研修生の1年間の集大成の作品が展示されている。実演や体験コーナーもあるので3日間、多くの人に楽しみながら見て体験してほしい」と呼び掛けた。
 開会にあたっては、宮古上布にとって大きな転換点となる重要な報告もあった。経済産業大臣指定の伝統的工芸品としての宮古上布の指定要件が10月22日付で見直され、これまで対象外とされてきた無地や生成り、縞柄などを含む「すべての宮古上布」に国の伝統的工芸品マーク(伝産マーク)が貼付されることになったという。 
 宮古上布は1975(昭和50)年に国の伝統的工芸品に指定されて以来、半世紀にわたり高度な技術を継承してきたが、従来の指定基準では「紺十字絣」など特定の絣柄のみが厳格な対象とされ、宮古島の自然豊かな風土と手仕事から生まれたものであっても絣(かすり)の入らない無地や生成り(キナリ)の製品には伝産マークが貼付されず、県の証紙などにとどまるという扱いが続いていた。
 今回の要件改定により「絣」という文言の制約が撤廃された。今後は国の伝産マーク、県が指定する2種類のマーク、宮古織物組合のマークを合わせた計4種類の証紙がすべての正規製品にそろって貼られる体制へと一本化される。

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