書籍を受け取った宮城克典教育長(右)
(提供写真)
若林さんのエッセイ寄贈に感謝 宮城教育長「各学校に1冊と言わず、1人1冊渡したい」
宮古島市出身の放送作家で、古本屋店主や漫才師としても幅広く活動する若林凌駕さん(24)が10日、市役所3階の市教育委員会を訪れ、自身初となる宮古島エッセイ集「宮古BLUE(ブルー)」の贈呈式を行った。書籍を受け取った宮城克典教育長は、不登校やひきこもりを経験した若林さんが自身の葛藤を乗り越え、島の後輩たちのためにと本を寄贈した志に深く感謝し、瑞々(みずみず)しい感性で綴られた作品の魅力を高く評価。寄贈されたエッセイ集は、今後市内の各学校等を通じて子どもたちの読書機会や夢への一歩に役立てられる。
同書は、若林さんが多感な小中高時代を過ごした島での孤独や憂鬱、青春の記憶を独自の視点で描写した一冊。島内の子どもたちへ届けるために、母校である宮古高校や島の高等学院への寄贈に続いて、この日は市教育委員会への贈呈となった。
若林さんから著書を手渡された宮城教育長は、作品を読んだ感想を交えながら「『小学校入学と同時に島流しにされた』という書き出しを読んだ時は、宮古をマイナスに言うのかと思ったが、読み進んでいくとその意味が分かった」と、引き込まれる世界観を説明。「短編の一つ一つにオチがつけられていて、まるで漫才を読んでいるかのようだった。学生の多感な時期が見事に言語化されており、各学校に1冊と言わず、生徒1人に1冊ずつ渡したい本だ」と大絶賛した。
さらに、自身の経験を糧に表現の世界で活躍する若林さんの姿勢に対し、宮城教育長は「こうして島の学生たちの未来のために貢献してくださっていることが本当にうれしい」と言葉を掛け、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。


