麻薬探知犬によるデモンストレーションに参加し、不正薬物の発見方法を学ぶ児童ら =10日、とよみ小・体育館

薬物防止 早期啓発 とよみ小で税関教室

 【那覇支局】薬物乱用の低年齢化が社会問題となる中、児童に正しい知識と防止意識を身につけてもらおうと、沖縄地区税関は10日、豊見城市立とよみ小学校で同校6年生122人を対象とした薬物乱用防止の税関教室を開いた。職員による分かりやすい説明に加え、麻薬探知犬のデモンストレーションを通じて、薬物の危険性や税関の役割を伝えた。
 教室は、社会問題となっている不正薬物の低年齢化を受け、早い段階から正しい知識を持ってもらう狙いで実施。児童らが参加しながら学べる内容とし、誘いを受けた際に断る判断力を養うことを目的とした。
 会場では、税関職員が税関の役割や水際での取締りの重要性を説明し、薬物乱用が心身に及ぼす影響について具体例を挙げて解説した。
 麻薬探知犬によるデモンストレーションでは、荷物の中から不正薬物を探し当てる様子を披露。児童らは真剣な表情で見守り、薬物が身近なところに潜んでいる可能性があることへの理解を深めた。
 沖縄地区税関総務部税関広報広聴官は「沖縄県では中学生、高校生、大学生といった若い世代への不正薬物の低年齢化が進んでおり、非常にいけないことだ」と指摘した。
 その上で「税関は水際での取締りに全力を挙げているが、社会的責任として、税関教室を通じて早い段階から正しい知識を伝えることにも力を入れている」と述べた。
 また、スマートフォンやSNS、インターネットを通じて、子どもたちにさまざまな情報が届く現状に触れ、「不正薬物の怖さを正しく知り、誘われたときにはきっぱり断ることが大切だ」と強調し、今後も県内の小学校や中学校、高校と連携し、年間数十件の薬物防止授業を実施していく考えを示した。
 参加した柚洞央泰さんは「話を聞いて、麻薬が体に大きな害を与えるものだとよく分かった。禁止されているからではなく、自分の体のために絶対にやらないと決めた」と話し、「もし友達が使っていたら、体に害があることを伝えてはっきり声をかけたい」と語った。

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