繁栄願い「ヒヤサッサ」 男性らがクイチャー 平良西原のミャークヅツ 勇壮にパレード、奉納相撲
平良西原のミャークヅツ2日目の28日は、ナナムイウヤらが集落内を練り歩くパレードが行われた。ネクタイ姿で白いハチマキを締めたウヤらが行列になって「五穀豊穣」の旗頭を先頭に練り歩いた。交差点などでは威勢よくクイチャーを踊り、向こう1年間の子孫繁栄と五穀豊穣を祈願した。この日は雨が断続的に降ったが、パレード前には晴れた。ウヤらがパレードする沿道には大勢の住民や観光客らが詰めかけ、伝統のミャークヅツに触れながら楽しむ姿が見られた。
ナカビのこの日は、午前中に新生児の健やかな成長を願う「マスムイ」が行われた。午後3時ごろからは仲間御嶽を出発したパレードがあり、48歳~55歳のマスムイウヤらがクイチャーを踊った。
パレードに参加するウヤらは午後2時ごろに仲間御嶽に集まり、前日の酒を酌み交わせした疲れも見せず、それぞれが担う役割の準備に取り掛かった。
午後3時ごろになると終点の広場でツカサンマが祈願に使う酒などを持ったウヤ、「五穀豊穣」の旗を担うウヤ、それに続き踊るウヤ、三線と太鼓のウヤらが出発した。
同御嶽から旧西原公民館に向かうと沿道には大勢の住民らが待ち受けた。男性中心のパレードに大きな拍手を送り、子どもたちも手を振り笑顔を見せた。その中、三線と太鼓の演奏でクイチャーを踊った。これにも沿道から大きな拍手が起きた。
男性らの集団は集落の目抜き通りを練り歩き、2カ所でクイチャーを踊った。終点の広場近くではツカサンマが手招きで誘導し、これにウヤらが応えて広場に入った。ここでも盛大にクイチャーを踊り、周囲を住民らが取り囲んだ。
広場ではツカサンマが祈願し、西原自治会の仲間忠会長があいさつした。このあとマスムイ紹介やマスムイの報告が行われ、奉納相撲が行われた。ウヤらは住民らの声援を受け、力強い戦いで会場を沸かせた。最後もクイチャーを踊り、万歳三唱で締めくくった。