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3候補に有権者の審判 県議選きょう投開票 三つどもえ戦に決着 午後11時ごろ当落判明か きのう夕最後の訴え 期日前投票8日計1万97人

 任期満了に伴う第14回沖縄県議会議員選挙(定数48)は16日、即日投開票される。多良間村を含む宮古島市区は定数2を現職2人、新人1人が9日間にわたって三つどもえによる激しい選挙戦を繰り広げてきた。運動最終日の15日、各候補者は市街地を精力的に遊説したあと、夕刻には集まった支持者を前に最後の訴えを行った。16日の投票は一部を除いて午前7時からはじまる。宮古島は午後9時から開票され、午後11時ごろまでに当落が判明し、有権者の審判が下される。
 宮古島市区に立候補しているのは、革新系現職の國仲昌二氏(63)=立憲民主党公認、社民・共産・社大推薦=、保守系現職で2期目を目指す下地康教氏(64)=自民党県連公認、公明推薦=、新人で前市議の新里匠氏(47)=公明推薦=の3候補。
 各候補者は7日の告示以降、9日間にわたって各地を奔走し、打ち上げ式では候補者が最後の訴えを行い、集まった選対及び後援会役員や支持者らとともに団結を誓い合い、当選と勝利を宣言した。
 16日の投票は、宮古島市の22カ所の投票所と多良間村は午前7時(一部除く)からはじまる。市街地を除くほとんどが午後6時、市街地4カ所が午後8時、多良間が午後7時にそれぞれ締め切られ、多良間が午後8時、市が午後9時から開票がはじまる。
 市村選挙管理委員会によると当日有権者数は宮古島が計3万5479人(男1万8153人、女1万7326人)で、多良間476人(男266人、女210人)となる。
 県議選の投票率は、合併前の2004年が旧平良で約73%、旧郡区で約87%だったが、08年は66・75%、12年の無投票のあと、16年は56・26%、20年は50・32%と低下傾向にある。
 前回はコロナ禍で感染拡大防止のため「密」を回避した積極的な呼び掛けにより県全体で期日前の投票者数が過去最多(19・38%)となった。
 今回の期日前投票の選挙区別では宮古島市区は21・95%(前回比2・83増)と最も高い。告示からの8日間で市村計1万97人が投票した。
 今回も投票率が選挙結果に大きな影響を及ぼすことなり、動向が注目されている。
▼各候補者政策
【國仲候補】=「命の水を守る」「笑顔で暮らせる島へ」「多良間むらづくり支援」「離島格差の是正」「学びと育ちの支援」「沖縄を戦場にしない」「島の環境を守る、思いやりの社会へ」「調和ある観光振興」「農畜水産業の振興」
【下地候補】=「産業・生活基盤の充実強化」「若者世代が安心して子育てできる地域社会づくり」「人生100年時代を活き活きと暮らせる島づくり」「島々の発展を支える人材育成」「歴史風土が息づく島づくり」「下地島空港の活性化とその周辺用地の有効活用」「多良間村における産業基盤の整備促進」
【新里候補】=「島外遠征費の拡充」「島外学校生徒への渡航、賃借料補助」「中高一貫校、高専学校、職業訓練校の設立」「有事、災害時の避難場所の確保」「若年層、ひとり親向け県営団地の建設」「自衛隊病院の設立」「救難ヘリコプター設置」「下地島空港周辺地域の課題解決」「農地の再整備」

県議選・最後の訴え

◆國仲昌二候補「宮古のさまざまな課題解決へ」
 この選挙戦、後援会や与党市議団、座喜味市長を誕生させた「ワンチームみゃーく」の面々、裏方で支えてくれた皆さん、東京や沖縄本島から駆けつけてくれた皆さんに感謝したい。一番感動しているのは出馬表明、事務所開き、総決起大会、出発式、打ち上げ式とこんなにたくさんの皆さんが駆けつけてくれた。
 議員の仕事は、地域に生きる皆さんが穏やかに生活し、安心して暮らせる島をつくることに尽きると訴えてきた。玉城県政の与党の一人、「ワンチームみゃーく」の一員でもある。これまでの政治家としての力量をしっかりと全力で発揮して宮古のため、沖縄のために働きたいと立候補した。宮古にあるさまざまな課題を解決し、宮古、沖縄のために働きたい。
 街頭遊説では車から手を振ってくれる人が増えたというのを実感しており、手応えを感じる。しかし、選挙は何があるか分からない。投票箱が閉まるまで皆さんの力、協力が必要。どうか力を貸してほしい。勝利に導いてくれるよう心からお願いしたい。

◆下地康教候補「離島ハンデを克服する政治を」
 政策の1丁目1番地は「離島振興」である。その中でも離島のハンディーをいかに克服していくかが自身の政治の大きな課題である。
 しっかりと市民一人ひとりの意見を聞く。意見を聞いて自分の考えを求めながら課題を解決していく。これが本当の政治家の仕事だと私は思う。
 そして離島であるがゆえに、教育、文化、医療、交通、運輸など生活のハンディーを抱えている。そのハンディーを一つひとつに対し、皆さまの意見を聞いて、政治の場に持ち上げて県議会の場で議論をし、解決に結びつけていく。そういったことをぜひ行政と政治の経験を持つ下地康教にやらせてほしい。それを実行していく自信がある。
 私を信じて次の4年間私と一緒に宮古島の未来をつくっていこう。皆さまの期待に応えてみせる。皆さまの足となり、手となり、雑巾となって一生懸命頑張っていく。熱い思いを理解してもらい皆さまからの力を与えてもらい、そして下地康教を県議会へ送ってほしい。

◆新里匠候補「新しい宮古の夜明けを実現する」
 この宮古の政治を変えたくてその一心で県議選に立候補を決意し、それからいろんな声を頂いてきた。
 この4年間私たちの暮らしは変わっていない。コロナ禍でも解決しなければいけない問題はたくさんあるが後回しにする政治があった。
 市民の声を行政に訴える政治家が必要だと改めて思い、「私がやらなければならない!」と立ち上がったが、これまで自民党市議として頑張っていたがその公認はなく、推薦もなく肩書のない組織のない選挙となった。
 自分を犠牲にして皆さんの生活を良くしたい。そして多数の若者が宮古の未来を思い、言葉にしてここにいる。私を応援する市議は私の同志だ。新しい宮古島の未来を新しい夜明けを実現したい。
 「組織がなくても勝つ」と目標を立て、選挙をスタートした。きょうの生活より明日の生活を良くするには政治が必要だ。応援してくれた公明党とみなさんの思いを持って勝ちたい。

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