答辞で3年間を振り返り、感謝の気持ちを伝える卒業生 =10日、北中学校体育館

8中学校で卒業式 「おめでとう」に笑顔、涙

 宮古島市の北、下地、久松、狩俣、鏡原、城東、伊良部の7中学校と池間小中学校の卒業式が10日に行われた。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学校生活を頑張った卒業生は心身ともに大きく成長し、在校生や保護者らからの「おめでとう」の祝福に笑顔を見せた。北中学校では123人が卒業。渡久山英徳校長は義務教育が終了し、新たな旅立ちのスタートを切る卒業生に「自分の力を信じて頑張ってほしい」と激励した。

◆北中学校

 北中学校(渡久山英徳校長)の第48回卒業式は体育館で行われ、渡久山校長が123人に卒業証書を授与した。卒業生は在校生、教職員や保護者らが見守るなかしっかりと受け取り、勉強やスポーツに頑張った3年間の学び舎を巣立った。
 式辞で渡久山校長は「卒業生のみなさん、きょうで義務教育が終了する。それぞれが進学や就職の道に進んでいくが、これからの人生は自立がより求められてくる。厳しく、辛い体験をすることもあるだろう。それから逃げることなく立ち向かい、自分の力で信じた道を知識と知恵で乗り越えてほしい」と述べた。
 根間玄隆教育委員が市教育委員会告辞を述べ、平良勇樹PTA会長は3年間の学びに頑張った卒業生をたたえ、今後の成長に期待を込めた。保護者代表の池間啓貴さんが卒業生記念品を贈った。
 在校生代表の松川久麗杏さんが送辞を述べ、答辞で卒業生代表の垣花美陽さん、友利葵さん、古城大夢さん、仲宗根愛さんが学校行事などを共に行った後輩や仲間、学校生活を支えてくれた先生や家族にそれぞれの思いを語り、「ありがとうございました」と感謝を伝えた。
 最後は卒業生が「正解」を合唱し、笑顔の一方、別れに涙を見せる姿も見られた。式終了後は在校生らが作った花道を通り、楽しい思い出を胸に3年間通った学校を後にした。

◆伊良部島中
 伊良部島小中学校(結の橋学園、佐久本聡校長)の9年生37人の卒業式は『夢なき者に成功なし』をスローガンに開催。答辞では、後輩ら、先生方、保護者、そして仲間たちに向けて思いを読み上げ、その様子に涙する保護者の姿もあった。

◆下地中
 下地中学校(狩俣典昭校長)の第76回卒業式では、24人の卒業生が在校生や保護者らの祝福を受けた。卒業証書を授与した狩俣校長は、式辞で自分の選んだ道へ新たな第一歩を踏み出す卒業生へのメッセージとして「今を懸命に生きる」を送り、「これまでの経験を生かし、強く逞しく、協働と思いやりの精神をもって歩んでほしい」と激励した。

◆池間小中
 池間小中学校(下地忠夫校長)は、5人の門出を祝福した。下地校長は学校で学んだ9年間を振り返り「未来を切り開く希望という種がしっかり出来上がっている。その種を大事にこれから成長し見事な花を咲かせてほしい」と式辞を述べ卒業生を送り出した。

◆狩俣中
 狩俣中学校(松本尚校長)の第76回卒業式では松本校長が8人の卒業生に「人との関わりを大切にする人、努力し続ける人になってほしい。この2つを新天地で頑張ってほしい」と式辞。卒業生代表の川満碧さんが答辞を述べ、慣れ親しんだ学び舎を巣立った。

◆久松中
 久松中学校(前泊一郎校長)の第74回卒業式は、「74期に出逢えた奇跡 今日で最後の『またあした』」のテーマで行われた。前泊校長が在校生、保護者らが見守るなか56人に卒業証書を授与し、中尾忠筰教育委員が教育委員会告辞で激励した。在校生代表の前泊陽太生徒会長が送辞を述べ、卒業生代表では松原呂偉さん、宮城萌さん、砂川恵里香さん、平良朱韻さんが答辞を述べた。

◆鏡原中
 鏡原中学校(濱川成共校長)は38人が卒業を迎え、慣れ親しんだ学び舎をあとにした。式では濱川校長が卒業生に卒業証書を授与するとともに「自分らしく生きてほしい」と式辞を述べ、門出を祝った。大城裕子教育長も告辞として「あららがま魂で未来を切り開いて」と励まし、卒業生を送りだした。

◆城東中
 3回目の卒業式となった城東中学校(垣花秀明校長)は32人が晴れやかな表情で臨んだ。垣花校長は「中学で学んだことに誇りを持って頑張って。満足できる人生を送ることを願う」と式辞を述べ、卒業生の前途にエールを贈った。卒業生の歌では「旅立ちの日に」を歌い、慣れ親しんだ校舎に分かれを告げた。

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