天候恵まれ、順調な操業 沖糖23/24年期 基準糖度帯以上は95%
沖縄製糖宮古工場の2023・24年期製糖操業は、天候に恵まれてハーベスターなどの刈り取りが進み、21日現在の原料搬入量は6万6652㌧となっている。当初の搬入見込み12万4000㌧の半分を超えていることから例年にない順調な操業。23日も同工場にはひっきりなしにサトウキビを積んだダンプが出入りした。平均糖度は14・35度と高く、95%が基準糖度帯以上と品質の良い状態だ。
同工場の製糖操業は1月6日に始まった。天候は昨年12月の雨天続きから回復して晴れ間が多くなり、ハーベスターによる刈り取りは進んでいる。21日現在の原料搬入量は6万6652㌧となり、当初見込み12万4000㌧の半分を超えた。
平均糖度は14・35度、最高は18・50度、最低は10・40度。割合は「基準以下(~13・0度)」が2634㌧(3・95%)、「基準糖度帯(13・1度~14・3度)」が3万1810㌧(47・73%)、「基準以上(14・4度~)」が3万2207㌧(48・32%)となっている。
糖度は、製糖操業初日の平均糖度が14・48度と高いスタートなった。その後も維持しており、21日現在の割合は95%が基準糖度帯以上となっている。同工場は「品質は良い状態」とする中で、「(昨年夏場)サトウキビ成長時の干ばつの影響があり、10㌃当たり収量が下がるのではないか」と懸念も示した。
ハーベスターの刈り取りが進むなか収穫したサトウキビの畑での仮置きも心配だという。「天候がいいと刈り取りが進む。(刈り取り後)原料は2、3日以内に搬入するようにしている。3、4日を超えると糖度に影響が出てくる。そうならないように調整して搬入しているが処理が間に合わなときもあり、農家のみなさんには仮置きが少ないような刈り取りをお願いしたい」と呼びかけた。