「さとうきびの日」でひまわりの種を播く座喜味会長(左)ら参加者 =伊良部字伊良部

増産目指して土づくり 「さとうきびの日」で緑肥ひまわりを播種

 宮古地区農業振興会(会長=座喜味一幸市長)は26日、市内伊良部のほ場で「さとうきびの日」関連セレモニーを行った。生産農家や農協、製糖工場など、関係者約50人が参加して緑肥ひまわりの種を播き、沖縄農業の基幹作物であるさとうきびや土づくりの重要性などをピーアールした。10㌃当たりの収量で夏植8㌧、春植6㌧、株出6・5㌧を目標とし、生産量40万㌧の達成に向けて増産宣言が行われた。
 開会式では座喜味会長が「さとうきび生産に励み、宮古の経済を支えていることに感謝したい。さとうきびの成長には土づくりが大事。ひまわりが人々の心を癒しながら、さとうきびの増産にもつながることを願いながら種を播こう」と参加者に呼び掛けた。
 県宮古農林水産振興センターの砂川喜信所長が「今年は1623年に儀間真常さんが製糖技術をもたらしてから400年の節目。近年では県の地域経済を支える基幹作物であり、特に宮古地域は県全体の約4割を占め、地域の発展に大きく貢献している。県としても栽培技術の指導、収穫・管理機械の導入、ほ場整備などを進め増産に取り組んでいきたい」と激励した。
 生産農家を代表して伊良部地区さとうきび生産組合の池間藤夫組合長が「土じょうは農業生産の基礎であり、土づくりこそ単収向上の礎になる。きょうを契機に土づくりへの意識を強く持ち、『さとうきびは宮古の宝』を合言葉に、生産農家及び関係機関が一体となって増産に向けて努力しなければならない。播種した緑肥がさとうきび増産に大きく貢献するものと期待している」と述べ、夏植8㌧、春植6㌧、株出6・5㌧を目標に「生産量40万㌧達成に向けて、皆さんとともに頑張ることを誓いたい」と増産宣言を行った。
 播種は伊良部字伊良部の川満良彦さんのほ場30㌃で行われた。さとうきびの植付け前にひまわりを植えることで雑草抑制や景観向上、肥料効果があるという。参加者たちは横一列になって計30㌔の緑肥用ひまわりの種を播いていた。
 毎年4月第4日曜日は県糖業振興条例により、県民がさとうきびの重要性について理解と認識を深めることを目的に「さとうきびの日」と定められている。

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