観光客数93万8000人 前年度比20万人増加 23年度推計値 クルーズ船の寄港、大幅増

 宮古島市観光商工課が、このほど発表した2023年度入域観光客数推計値は93万8178人となり、前年度(73万6990人)に比べ20万1188人、27・30%増加した。空路の全国旅行支援、各航空会社の航空運賃キャンペーン、メディアでの露出の増加や修学旅行などの需要回復を増加の要因に挙げた。海路は毎月数回のクルーズ船の寄港があり、前年度より大幅に観光客数が増えた。同時に発表した3月は8万6117人。
 23年度上半期は計48万5275人で月別に4月が6万9897人(47・14%増)、5月が6万9631人(46・22%増)、6月が7万3596人(33・02%増)、7月が9万6404人(23・18%増)、8月が9万1438人(17・89%増)、9月が8万4309人(33・47%増)と7月が最も多かった。
 同年度下半期は計45万2903人で月別に10月が10万3820人(24・08%増)、11月が6万8799人(14・40%増)、12月が6万4059人(3・02%増)、1月が5万3767人(32・10%増)、2月が7万6341人(40・69%増)、3月が8万6117人(29・31%増)となり、10月は10万人台と年度通して最多となった。
 空路は計84万8559人、海路は計8万9619人。空路は前年度(73万6639人)に比べ11万1920人増加した。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、寄港が制限されたクルーズ船の観光客は前年度(351人)に比べて大幅に増加。月別に2月が1万9950人と最多。以下、3月1万9021人、1月1万750人、10月が1万237人などとなった。
 過去10年間の入域観光客数は13年度が40万391人、14年度が43万550人、15年度が51万3601人、16年度が70万3055人、17年度が98万8343人、18年度は114万3031人となった。
 19年度は106万1323人と2年連続で100万人台を維持したが、20年度は新型コロナウイルス感染症の影響により35万9592人と大幅に減少。21年度はわずかに改善したものの43万5262人、22年度はコロナの行動制限解除や全国旅行支援による旅行需要の増加により73万6990人と増えた。

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