福本部長から「一日海上保安部長」の委嘱を受けた根間さん(中央)、PR大使の任務を終え感謝状を受けたゲラゲラ星人(右) =平良港合同庁舎

「118番」の適正利用呼び掛け 23年間違い電話など95%占める

 宮古島海上保安部(福本拓也部長)は18日、海上保安庁緊急通報用番号「118番」の周知啓発活動を行った。第49代ミス宮古島ティダの根間陽佳さんが「一日海上保安部長」に就任し、市役所と宮古空港で市民、観光客らにリーフレットを配布した。同日は「118番」PR大使として1年間にわたり活動してきたお笑い芸人のゲラゲラ星人に感謝状が贈られた。第十一管区海上保安本部が受けた2023年通報は9609件で有効は496件、宮古島管内は496件で有効は72件。非有効は県全体で9113件の95%を占め、依然として間違い電話などが多いことから引き続き認知度向上に力を入れていく方針だ。

「118番」周知啓発活動でリーフレットを配布した=市役所


 平良港合同庁舎1階会議室で行われた式では、始めにゲラゲラ星人が23年の「118番」通報件数を報告した。この報告が今年度最後の活動となり、福本部長が「積極的に活動し、118番の知名度向上に大きく寄与した」として感謝状を手渡した。
 引き続き「一日海上保安部長」の委嘱式があり、福本部長が「ラジオパーソナリティーおよびミス宮古島の二刀流として精力的に活躍されている。その目覚ましい発信力で118番通報の知名度向上と間違い電話等の減少に期待したい」と根間さんに委嘱状を交付し、タスキをかけた。
 根間さんは「海難事故や人身事故等の場合に118番通報をいただいているが、間違い電話やいたずら電話も未だ多く十分に浸透しているとは言えない。その現状を踏まえ、一日海上保安部長に就任させていただいたことに身が引き締まる思い。一日と短い時間であるが、118番の周知、啓発に全力で努めたい」とあいさつした。
 福本部長は「コロナが5類に移行してから観光客が大幅に増加している。そのなか22(令和4)年に比べ23(令和5)年の通報件数は増えており、それに移行するように間違い電話などの非有効電話も増えている。電話回線は限られているので有効な電話をかけていただきたい」と呼びかけた。
 沖縄県内を管轄している第11管区における23年「118番通報」の件数は9609件、このうち有効通報は496件(船舶海難90件、人身事故261件、情報提供145件)で割合は5%強。非有効通報は9113件(間違い電話等8888件、その他225件)で95%を占めた。

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