観光産業のさらなる発展に 島内外59社が意見交換
宮古圏域の観光産業のさらなる発展に向けた「第25回沖縄宮古島観光商談会」(主催・宮古島市、共催・宮古島観光協会)が11日、市内のホテルで行われた。地元から30社、島外から旅行会社など29社が参加し、宮古島への集客や商品開発などについて意見を交わした。地元での商談会は3回目となり、コロナの収束を受け、来島者を送る側と地元の受け入れる側の結びつきが活発となってきた。
商談会には地元は宿泊、施設・特産品、体験、交通、託児所(一時預かり)などの事業所、島外からは東京、関西、名古屋、沖縄の旅行会社の代表や担当者らが参加した。
開会のあいさつで宮古島観光協会の仲田達志副会長が「商談会は東京、大阪などで懇親会をメインに行っていたが、(地元で)このような形で開催するのは3回目になる。地元のいろんな情報を直に感じてもらい、どういう風に商品展開ができるか。どうすれば集客ができるかなど細かいところまで意見交換することを期待している」と述べた。
会場では事業所別に席が設けられ、島外からの参加者は、これまでの付き合いや目当ての事業所の代表らと話し合った。事業所によっては自慢の商品を並べ、品質の良さなどをアピールする姿も見られた。
宮古観光開発のまいぱり宮古島熱帯果樹園は応対した島外の旅行会社と個人や団体の修学旅行の送客がどれくらいの受け入れで可能なのかを話し合ったという。担当者は「観光農園なのでガイドツアーや家族連れで楽しめることもアピールした」と話した。
エコガイドカフェ(猪澤也寸志代表)はリクルートが運営している「じゃらん」に登録しており、この日はリクルートライフスタイル沖縄の担当者と話し合った。観光客はオンラインで旅行探しをしており、引き続き「じゃらん」での集客を図るという。
猪澤代表は宮古島のサンゴを守るために宮古島市とともにサンゴに触れないなどの「ノータッチサンゴマナー」を呼びかけており、「(旅行会社には)集客していただくとともにサンゴなど環境への配慮も啓発してほしい」と要望した。
夕方からの情報交換会では、お楽しみ抽選会などで懇親を深めた。