多良間村、節目に永遠の発展祈念　村制施行110周年式典

　【多良間】多良間村制施行１１０周年記念式典（主催・同事業実行委員会）が14日、多良間小学校体育館で行われた。多くの村民や玉城デニー知事、座喜味一幸市長、姉妹都市の岩手県宮古市の山本正徳市長ら来賓が出席して村制の節目を祝うとともに、先人が築き受け継がれてきた村が永遠に発展するよう祈念した。関連行事として仲間勇栄琉球大学名誉教授の記念講演、農村公園での記念植樹、祝賀会が行われた。
　式辞で伊良皆光夫村長は「多くの先人たちが新たな村づくりのため、幾多の試練や困難に立ち向かい、今日の多良間村の礎を築いてきた。私たちには輝かしい多良間村をさらに成長させ、次世代に引き継ぐ責任がある。先人たちの偉業にあらためて感謝と敬意を表し、何事にも果敢に挑戦する強い意志を受け継ぎ、これからの村づくりにまい進したい」と決意を語った。
　表彰式では昨年９月４日の台風11号による製糖工場煙突倒壊の際に多額の見舞金を寄付した姉妹市村の山本市長、同村出身で県議を６期24年務めて村の事業導入に向けた要請活動などにも寄与した糸洲朝則さん、多良間島の風水村落景観を研究して日本林業遺産登録などに貢献した仲間名誉教授に感謝状を贈呈し、永年勤続などの自治功労者を表彰した。
　小・中学生による未来宣言も行われた。このうち多良間中は生徒会役員が「私たちは伝統ある多良間村の輝かしい未来のために、明るく自然豊かで元気な子どもたちを育む島を実現し、誇りある多良間島にすることを誓う」と宣言した。
　表彰者は次の通り。
【感謝状】山本正徳（岩手県宮古市長）糸洲朝則（前県議会議員）仲間勇栄（琉球大学名誉教授）【自治功労表彰】議員10年以上＝本村健次、豊見城玄淳▽各種委員10年以上＝新里勝美、津嘉山正克、多良間恵信、下地昌義、豊見山登▽区長６年以上＝村山武範▽特別永年勤続（退職者30年以上）池間諄子、池間常森、波平敏一、下地髙子、本村郁子、本村雅則、諸見里幸子、本村芳子、知念博子、髙江洲克一、知念榮子、池城三千雄、古謝政一、本村和也、島袋梅子▽永年勤続（村職員15年以上）奥平民男、亀川竜矢、下地まり、佐和田健、山城忠俊、本村聖