出発式に参加した関係者ら

市長が奉仕団員を激励 赤十字活動資金募集出発式

 2023年度日本赤十字活動資金募集出発式が5日、宮古島市役所で行われた。宮古島市地区長の座喜味一幸市長が「お金をもらうのは大変なことだが、赤十字の活動の趣旨を一人でも多くの人に理解してもらうため、協力を呼び掛けてほしい」と参加した奉仕団員らを激励した。今年度の目標額は620万円。資金募集の依頼文はこの日、各事業所などに発送。訪問による依頼活動は12日から行うという。

仲原委員長(中央)に社資を手渡す知念さん(左)=市役所、川宏自動車整備工場


 赤十字は中立性と独立性を保つため、国や県の補助金ではなく寄付によって賄われている。「人間を救うのは人間だ」をスローガンに掲げ、助けを必要とする人のために、国内外問わず、自然災害に対する救護活動や世界各地の紛争による犠牲者への人道的な支援活動を行っている。
 宮古島地区の協力金は19年度は810万円の目標に対し614万円(達成率75・8%)。コロナ禍で十分な活動ができなくなった20年度(目標前年同額)は447万円(同55・2%)と急減したが、21年度は620万円の目標に対し500万円(同80・6%)集まった。22年度(目標前年同額)は516万円(同83・3%)だった。
 座喜味市長は「宮古島市の昨年度の活動資金の実績を見ると全体の3割を企業が占めている。赤十字奉仕団の皆さんが活動への理解と協力へのお願いを行っているから」と話し奉仕団員をたたえた。
 赤十字奉仕団の仲原良弘委員長は「今も世界では、人道危機、自然災害などまだまだ多くの人が支援を必要としている。5月から資金募集が全国一斉に展開されている。宮古島市民、法人・企業の皆さんにも理解と協力と支援をお願いしたい」とあいさつした。
 出発式後、仲原委員長らは川宏自動車整備工場(川満宏代表)を訪れ、協力を要請。従業員の知念宏乃さんから今年第1号となる事業所からの協力金を受け取った。

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