座喜味市長に羽田発着枠獲得を報告する洞社長(左から2人目) =市役所応接室

SKY羽田枠獲得、協力に感謝 洞社長が市長に報告

 スカイマーク(SKY)の洞駿社長は26日、市役所で座喜味一幸市長に国土交通省の羽田発着枠政策コンテストにおいて羽田―下地島線が正式に枠を獲得したことを報告。これまでの市をはじめ、地元関係団体の協力に感謝するとともに、来年から審査が始まる次期政策コンテストでも継続的な協力体制を求めた。洞社長は今回のコンテストに参加した路線の中でも下地島が一番成功したチームとし、「予想以上の結果を出してくれた」と述べた。
 同コンテストは地方路線の充実のため地域と航空会社による提案に対して羽田発着枠を配分するもの。羽田発着5枠に7空港が応募し、4枠まで決まって5位の三沢と6位の下地島が僅差だったため、1年間のトライアル運航の実績に基づいて再度評価して決定することになった。当初、2021年度に実施予定だったがコロナ禍のため延期され、22年度に行われた。選考の結果、4月21日に下地島、三沢ともに25年3月までの運航が認められた。
 市役所を訪れた洞社長は「本当に市や県、宮古島観光協会、宮古島商工会議所など関係者が一丸となってくれたおかげ」と感謝し、「さっそく来年には25年度以降の政策コンテストの審査が始まる。引き続き強力なチームを維持して次も勝ち取っていきたい。コンテストでは下地島が一番成功したチームだと思う」と述べた。7~8月に期間限定で運航する福岡―下地島線についても説明した。
 下地島空港活性化協議会の会長も務めている座喜味市長は発着枠獲得を喜び「協議会でも宮古観光の課題を整理しながら受け入れ体制をしっかりと整備したい。下地島空港は国際拠点になれるかもしれない」と話した。
 洞社長は地元マスコミの取材に「今回のコンテストでSKYが新たに参入することで他社にも刺激になり、航空業界として需要を盛り上げる効果があった。航空会社だけでなく、観光業界なども頑張った成果が宮古への人の往来活性化につながったと思う」と述べた。

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