開店と同時に大勢の買い物客が詰めかけた =平良西里、あたらす市場

「ゴーヤーの日」が大盛況 あたらす市場1袋50円に長蛇の列

 2023年宮古地区「ゴーヤーの日」キャンペーン(主催・同実行委員会)が8日、あたらす市場で行われた。1袋50円の特価販売に開店前から長蛇の列ができ、約1200袋が30分足らずで売り切れる大盛況。ゴーヤーの佃煮やかりんとうなどさまざまな食品が並んだほか、宮古食肉センターの豚ミンチも販売。実行委員長を務めた下地誠JAおきなわ宮古地区本部長は「今後も地元産農産物の販売促進に取り組みたい」と語った。
 5月8日の「ゴーヤーの日」は、この時期にゴーヤーの出荷が最盛期を迎えることと、語呂合わせで制定。沖縄県内の約半分を生産する屈指の産地である宮古島産の安心安全なゴーヤーを消費者に広くピーアールすることを目的にキャンペーンを行っている。
 開店前から列をなしていた市民には「親戚などに配る」と制限いっぱいの5袋を買い求める人も多く、約1200袋がまたたく間に完売。下地本部長は「連休明けの月曜日で天気も含めて少し心配していたが、多くの人が集まってくれて安心した。」と話した。また、ゴーヤーの加工食品や豚ミンチの販売について、「みやーくの味加工推進協議会や宮古食肉センターが、ゴーヤーの日に花を添えてくれた」と感謝した。
 あたらす市場は22年度、過去最高となる6億3千万円の売り上げを達成。下地本部長は「6月6日には『オクラの日』もある。今後もさまざまな取り組みを通して、宮古の農水産物の販売促進に取り組んでいきたい」と語った。
 視察に訪れた市農林水産部の石川博幸部長は「きょうからコロナも『5類』に引き下げられ、去年より多くの人で賑わったと聞く。暑い夏に向けて、ゴーヤーを食べて元気になってもらいたい」と述べた。
 60代女性は「卵とじや佃煮にして使う。あたらす市場はほかのスーパーより値段も手ごろで量も多い。最近はいろいろなものが値上がりしているので助かっている。農薬などの面でも安心して買える」と話した。
 ゴーヤー以外にもさまざまな野菜を購入していた70代女性は「あたらす市場には宮古の農作物がたくさん並んでいるから、普段から買い物に来てそれを眺めるのが楽しみ。きょうはオクラやネギなどよく使う野菜を買った」と語った。

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